老人ホームに入居することになったら…施設を細かくチェックし提案する「老人ホーム探しのプロ」に脚光

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もし、老人ホームに入居することになったら、どうやって施設を探しますか? たくさんの選択肢の中から、要望に沿う最適な施設を提案してくれる、「老人ホーム探しのプロ」が注目を集めています。

室内の大きさを確かめている様子

大阪府東大阪市内にあるサービス付き高齢者向け住宅「はいらいふ東大阪」。施設内でエレベーターを待つ男性がいました。入るやいなや、手を広げて室内の大きさを確かめている様子です。

続いて向かったのは「トイレ」。

調査員:
「ちょっと(便器が)低い印象なんですけど……」

施設担当者:
「そうですね。車椅子から移動される方が多いので、その高さに合わせて…」

調査員:
「合わせているってことですね」

一見、普通の便器ですが、座面が数センチ低い「介護用」だと一瞬で見抜きました。実はこの男性、高齢者向けに老人ホームを紹介する会社、「笑美面(えみめん)」の調査員です。

具材の大きさを5段階に分別

どこまで対応できるのか調査

手元のチェックリストには、50以上の項目がありました。食事にいたっては、“具材の大きさ”を5段階に分別。どこまで対応可能か調査します。

調査員:
「お体の状態に合わせて、食べやすくしていただいています。それで5段階に分けて細かくお聞きします」

周りの音がうるさくないか確認

「周囲の音」を聞く

入居者の部屋では、目をつぶって集中します。

調査員:
「“音”を聞いていて、周りの音がうるさくないか?  “テレビの音が聞こえる”ってよく聞くんです。よりリアルにお伝えできるよう、実際に現場に必ず行ってお伝えします」

施設側は、不都合な情報まで伝わるかもしれないのに、なぜ調査を受けるのでしょうか?

ライフケア 松村聡サブマネージャー:
「『こんなサービスもないんだ』『こういうことができると思っていたのに』というギャップは少なからずあると思うので、しっかりとお客様に伝えていただくことで安心してもらいたいです」

全国9250施設の膨大なデータと照らし合わせる

笑美面 榎並社長

ミスマッチを避けることで長期契約の入居者が増え、施設運営の安定につながるそう。老人ホームの仲介ビジネスを手がける「笑美面」。大幅に増収増益の見込みです。2012年に創業した榎並社長は以前、不動産会社を経営していました。

笑美面 榎並将志社長:
「シニアホームの選択って部屋探しより重要です。絶対に必要なサービスだと思って始めました」

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