固定されたのは鍋底から落ちた溶鋼を、滑り台のような型に沿ってゆっくりと固める「鋳造(ちゅうぞう)」を行うエリアへ。この設備を通すことで、長方形に固まった「鋳片(ちゅうへん)」が出来上がります。
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約3000度のガスバーナーで鋳片をカットしていきます。バーナーを当て続けること約4分でスパッと切断! カットされたブロックは、重さが約5トンにも及びます。
圧延と冷ます工程へ モノづくりを支える特殊鋼の完成
レールに乗って、圧延(あつえん)と呼ばれる工程へ入ります。ローラーの間を行ったり来たりしながら四角い塊を細長く伸ばし、さらに小さい製品サイズに整えていきます。圧延が行われるのは、まっすぐに伸びた全長400メートルを超える超ロングラインです。
ここで注目! 圧延の途中で、先端をカットしています。実は圧延するなかで先端の形状が悪くなってしまうので、製品になる前に切り離しているのです。この部分はリサイクルへと回します。
その後、何回も圧延の作業を行い細く長く伸ばしたら、90メートルまで伸ばされた特殊鋼が大集合。少しずつ横へ移動させながら、ゆっくりと冷ましていきます。動くギザギザと動かないギザギザの二重構造になっていて、効率よく冷ますことができるのもポイントの1つです。
こうして完成した特殊鋼は、世界中に運ばれモノづくりの現場で大活躍しているのです。