「大量生産品に頼らない」利益還元と共同開発で仕掛ける高付加価値スーパーの驚異の成長劇
兵庫県内で店舗数を拡大しているスーパーがあります。変わった取り組みが話題を呼び、ファンがつく人気店です。店がこだわりぬいたその戦略とは。
地元・兵庫の「品質」にこだわった独自の商品展開
兵庫県で11店舗を展開する、ヤマダストアー。一見、普通のスーパーですが実は違います。
男性客:
「なんか、珍しいものばっかりなので、見ていても楽しいです」
女性客:
「初めて来て、今びっくりしているところ」
珍しいものとは何かご紹介します。例えば、店頭に並ぶパスタとソースは、兵庫県姫路市の喫茶店「カフェ・ド・ムッシュ」の人気メニュー、ナポリタンを再現できるというもの。また、別の棚にある卵は淡路島で純国産鶏をヒヨコから丁寧に育て、産ませた卵。ヤマダストアーは、地元兵庫県の、品質にこだわった商品を集めたスーパーです。
せんべいやおかきなどのコーナーは、わざわざ兵庫県産だけの棚があります。スイーツは、洋菓子の歴史が古い兵庫だけに、各地に点在する人気店から取り寄せ。パンも地域の人気店を発掘し、それらの商品を日替わりで販売しています。
価格は、総じて大量生産される定番品より高めですが……。取引がある1,000以上の生産者に利益を還元するため、過度な安売りをしません。それでも問題ないのです。
女性客:
「大体何でもおいしいので、ヤマダストアーに来てしまいますね。他へ行かずに」
安売りはしない――生産者との強い信頼関係が強み
もちろん、他の地域の品や、全国ブランド品もありますが、兵庫県の品は数万点に上り、その売り上げは4年で2倍に増えました。会社全体でも、8年で2倍に成長しています。
店舗網は、拠点の兵庫県南西部から、神戸市などへと拡大し、2026年の冬、大阪への初出店も決まっています。
ヤマダストアー 店舗運営部 中野篤部長:
「生産者さんとコミュニケーションをずっと取りながらやっています。これだけの品揃えという点が、他のお客様からも受けているのではないでしょうか」
小さな生産者も多い中、安定的に仕入れて販売できるのは、個々の生産者と結んだ強い関係があるからです。だから、ただ仕入れるだけでなく、ヤマダが要望を出して、共同開発した商品も多数あります。そんな生産者の1つをバイヤーが訪ねました。


















