放課後等デイサービスの管理用アプリを開発した企業のSDGs スタッフの業務軽減も 名古屋市
名古屋市にあるシステム会社「VISH」では、バス会社の位置情報、園児や児童の情報管理などデジタルサービスを提供しています。そんな「VISH」が放課後デイサービス向けのアプリを開発しました。約1年半で完成させた画期的なアプリと、開発者の思いに密着します。
放課後等デイサービス向けに開発
「VISH」が手掛けたのは利用者管理アプリ「コノベル」。放課後等デイサービス向けに開発しました。放課後等デイサービスとは、障害のある児童や学生のための福祉サービス。授業が終わったあとや学校が休みの日などに、生活能力向上のために必要な訓練などを行います。
「コノベル」の特徴を、開発担当者の柳田翔悟さんに話を聞きました。
VISH 営業部 柳田翔悟さん:
「放課後等デイサービスや児童発達支援には、基本的に『療育』が必要とされる子どもが多くいます。小学校や幼稚園で記入している連絡帳よりは、もっと細かい内容です」
実際にコノベルを活用する企業を取材しました。柳田さんに案内してもらったのは、西区にある重症児デイサービス「まいゆめ」です。この施設には、自分で歩いたり話したりすることが難しい児童が通っています。
「まいゆめ」の担当者が、タブレット端末に何かを入力しました。
「おやつの栄養剤を入れたので、さっき(施設へ)到着したときの熱とか酸素の値などを細かく記録していました」
コノベルには、児童の体調や摂取した内容を時間ごとに細かく入力することができます。そのほか、保護者からの連絡等もアプリで一括管理しています。
まいゆめ 上野多加子さん:
「記録に手間を取られる時間がシンプルに入れられるようになりました。より医療的な処置に時間をかけられるようになって。子どもたちの時間にもつながります」