自然の大切さや環境保護を伝える市民劇団 座長「SDGs17の目標すべてをミュージカルで表現したい」

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ミュージカルを通じてSDGsの取り組みを伝えようとする劇団が一宮市にあります。環境保護や絶滅危惧種をテーマに、さまざまな環境問題を演技で表現する劇団員たち。その活動や座長の思いを取材しました。

環境保護を訴えるミュージカル

絶滅危惧種をテーマにした内容に

一宮市の練習場をのぞいてみると、稽古の真っ最中です。彼らは、環境保護を訴えるミュージカルを上演する「劇団シンデレラ」。メンバーは子どもから大人まであわせて30人。創立39年を迎える老舗劇団で、愛知県を中心に全国で年間約50本のミュージカルを披露しています。

セリフに耳を傾けてみます。

《オジロワシ、ゲンジボタル、みんな絶滅したくないって言っている生き物たちだよ》

絶滅危惧種の生き物の名前が登場しました。テーマやセリフなど、ミュージカルの演出すべてを使って環境の大切さを訴えます。

北海道知床半島を訪れた当時の写真

台本を作っているのが、座長のフローレスともこさん。環境保護をテーマにした作品を手がけるきっかけになったのは26年前、フローレスともこさんが北海道知床半島を訪れた旅行にありました。

現地の自然保護活動の隊員が生き物の数を減らさないよう、毎日のように森を訪れ調査をしているという話に感動したのだとか。自分も自然を守るために何かできないかと、心を動かされたそうです。

劇団シンデレラ フローレスともこ座長:
「私はミュージカルをしています。そのミュージカルで、たくさんの人に森や海の大切さを伝えていけたらいいなと思いました」

現地に足を運んで取材をする

現地で話を聞く

自然の大切さを伝えるミュージカルのストーリー。台本の作り方にもこだわっています。

劇団シンデレラ フローレスともこ座長:
「私たちの劇団は少し特殊で、保護を伝える核となるものを現地で取材します。劇団員らと一緒に現地へ足を運んで、現地の関係者から聞いた自然保護のための課題などをもとに台本を練り上げるんです」

絶滅危惧2類に指定されている鳥「コアジサシ」をテーマにした作品を制作したときには、コアジサシを守るための人工の巣を作っている東京都大田区に出向いたそう。その生態や数が減少している原因を現地のスタッフに聞いて、台本にしたのです。

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