規格外野菜の仕入れで食品ロス削減 製造過程の「野菜の残りかす」を農家の肥料にするSDGs 豊橋市

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「捨てられる野菜」などを有効活用する豊橋市内の食品メーカーを取材しました。創業当時からの取り組みで、食品ロスの削減を目指します。

「三共食品」が手掛ける商品

豊橋市内の食品メーカー「三共食品」。手掛けるのは、オリジナルのナポリタンソースやチキンカレーです。さらに、さまざまな野菜から抽出した「エキス」も調味料の製造に欠かせません。

工場内には山積みの段ボール、中にはキャベツが入っています。三共食品では1日に約4トンもの野菜を使います。

野菜の残りかす

製造ラインの一角に案内してもらうと、コンテナの中に野菜の「残りかす」が入っていました。タマネギにジャガイモにキャベツにニンジン。加工後に出た、いわゆる「残渣(ざんさ)」です。

野菜の残りかすは食品リサイクル業者に運ぶ

残りかすを肥料に使う

製造過程で出る残渣は年間約1530トン。このあとトラックに積み込まれ、廃棄場へ。と、思いきや、残渣は食品リサイクル業者に運ばれて肥料に生まれ変わります。地元の農家などが、この肥料を使って土壌の改良や野菜の栽培を行います。

「規格外野菜」の仕入れで食品ロス削減

規格外の野菜を仕入れて有効活用

三井食品 総務部 課長 岩渕 典緒さん:
「このキャベツやニンジンは、市場に出せなかったものです」

傷があったり、形が悪かったりする規格外野菜です。

三共食品はこうした捨てられる運命にある規格外野菜を、年間約700トン仕入れています。残りかすの有効活用や規格外野菜の仕入れで、年間約2230トンの食品ロス削減につなげています。

食品ロスを減らすために1975年から活動

三共食品 中村俊之社長

こうした食品ロス削減の取り組みは、1975年の創業から続いているといいます。社長の中村俊之さんに話を聞きました。

三共食品 中村俊之社長:
「本当に良い商品、家庭で食べられるような野菜を使うと、原価的にも合わないんです。農家とのつながりで安価な原料として食材を仕入れて製品を作ったのが創業のスタートです」

当初はコストを下げるために、規格外野菜を仕入れていました。それが食品ロスの削減につながり、現在は会社をあげての取り組みとなっています。

畜肉や魚介関係も肥料にできるよう検討

中村社長:
「農家からは原料として規格外野菜を供給してもらい、今度は会社が使ったものを肥料として(使ってもらう)。還元型の循環的なシステムが出来上がっているので、お互いにメリットがあるのではないかと思います。

今は野菜だけを重きにやっていますが、今後は畜肉や魚介関係も肥料にできるよう検討したいです」

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