名鉄の運転席から眺める景色 特急「ミュースカイ」はゆったり休憩中【名鉄岐阜駅から名古屋駅へ】
線路の中央にあるATS(自動列車停止装置)
石刀駅から今伊勢駅に向かいます。線路の中央には何やら白いものがありますね。
米田さん:速度センサーの役割をしています。定められた速度以上で列車が接近すると、自動的に非常ブレーキをかけるんです。
名鉄一宮駅の上は百貨店の駐車場
名鉄一宮駅の手前には、留置線が見えてきました。
米田さん:こちらは名鉄一宮駅に到着した列車が折り返すために待機をしています。
名鉄一宮駅の建物は百貨店と共用。駅のすぐ上には百貨店の駐車場があります。
さらに進んで島氏永駅から国府宮駅へ。
米田さん:踏切の近くに見える白いものは、遮断機の予備の竿を置いておく場所です。万が一、遮断機が折れてしまった場合でもすぐ取り替えられます。雨風をしのぐために、塩化ビニール製でできた筒の中に保管しています。
新川検車支区となる須ケ口駅
須ケ口駅には、いくつかの列車が停車しています。
米田さん:須ケ口駅は「新川検車支区」です。茶所駅と同じように、車両の日常の検査や列車を待機させる場所です。こちらは約100台留め置くことができます。
行き止まりかと思いきや…
新川検車支区の須ケ口駅を出発すると、隣の線路が行き止まりに!
米田さん:岐阜方面から来た須ケ口行きの電車が、折り返しをするための留置線です。線路の形がアルファベットのYの字のようになっているので、『Y線』と呼んでいます。
東枇杷島駅から栄生駅へ
少しずつ名古屋駅が姿を現してきました。隣の線路にはミュースカイがいますね。
米田さん:名鉄名古屋駅は、上下線1本ずつしかなく、長く留め置くことができません。そこで東枇杷島駅と栄生駅の間の留置線を利用して、折り返し、名古屋駅発のミュースカイとして運行できるように準備しています。
14駅前とJR東海の線路が入れ替わっている
西枇杷島駅付近ではJR東海の線路は向かって左側になっていましたが、いつの間にかJR東海の線路が右側に!
米田さん:名鉄岐阜駅から名鉄名古屋駅まで、JR東海はまっすぐ走っている一方で、名鉄は線路が曲がりくねっています。そこで直角に交わる部分が西枇杷島駅付近です。交差したあとは並行して走るので、線路の場所の入れ替わりが発生します。
地下鉄区間を駆け抜けて名鉄名古屋駅に到着!
列車は名鉄名古屋駅に向かって地下区間に入りました。古くて味わいのある地下鉄内。まるで洞窟を体験しているような雰囲気です。
米田さん:名鉄名古屋駅は昭和16年(1941年)に開業しました。たしかに、古いのですが、メンテナンスはしっかり行っています。