「ドクターイエロー」が見える絶好のロケーションは高校にあった 廃部寸前の鉄道研究会を救う秘策に

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ドクターイエロー

名古屋市中村区にある名城大学付属高校は生徒数約2000人を数える愛知県でも有数のマンモス高校です。茶色のブレザーに身を包んだ生徒たちが、毎日賑やかに通学しています。

高層ビル群をバックに走る新幹線の絶景

屋上庭園から見える新幹線の線路

名城高校生が毎日校舎で目にするのは、真横を通過する新幹線です。名城高校は新幹線の線路沿いに立地。校舎の屋上庭園からは、名古屋駅の高層ビル群を背景に新幹線が走って行く様子を見ることができます。

鉄道好きにとっては「夢のような場所」

鉄道好きにはたまらない立地

そんな新幹線が行き交う様子を、特等席から熱い眼差しで見つめるのは名城高校鉄道研究同好会の部員たち。彼らにとって名城高校の立地はまさに「夢のような場所」なんです。

その理由は、名城高校の敷地内の“とある場所”に隠されているそう。名城高校は新幹線の本線と車庫へと向かう引き込み線の間にあるため、本線を通過する新幹線だけでなく引き込み線経由で車庫を出入りする新幹線も見ることができるんだそうです。

伝統の鉄道研究会が廃部の危機!

2023年で創部50周年

1973年に創部し、2023年で50周年を迎える名城高校鉄道研究会。最盛期には部員もたくさん所属し、大手鉄道会社に就職した人やOBもいる伝統の部活です。しかし、取材した3月時点の部員はたったの2人。4月に入学する新入生が入部しないと廃部の危機です。

20年前の時刻表を読む部員

4月に入り、新入生たちの部活見学会が始まると鉄道研究会の部室にも待望の新入生が登場。鉄道好き同士とありすぐに話が弾み、部室にある昔の鉄道資料や鉄道模型などを一緒に楽しんでいました。

切り札はドクターイエロー!

ゆっくり走るドクターイエロー

しかし、新入生たちは他の部活にも興味があり、どこに所属するかを迷っている様子。そこで先輩部員たちは新入生たちの心をつかむべく、切り札を繰り出します!

先輩部員たちの切り札は「ゆっくり走るドクターイエロー」。名古屋駅に近い名城高校の屋上庭園からは、見ると幸せになるとも言われている黄色い新幹線「ドクターイエロー」が名古屋駅に向けてゆっくりと走って行く激レアシーンを見ることができるんです。

美しい黄色の列車を見守る

ドクターイエローを眺める生徒たち

いつ走るのかは公表されていないドクターイエローですが、鉄道研究会の先輩部員たちは過去の経験と研究データから「この日このタイミングで走る!」と予測済み。その時間に合わせて新入生たちを屋上庭園に誘い、ドクターイエローがやってくるまで固唾を呑んで見守ります。

そしてしばらく待つと、先輩部員たちの予測通りドクターイエローが登場! 名古屋駅に向けて減速してゆっくりと走って行くので、ドクターイエローの車体の隅々まで観察できます。

鉄道研究会の先輩たちがつなぐバトン

新入部員を迎えて総勢5人に

名城高校ならではの光景に加えて、見事に予想を的中させた先輩たち。その実力を目の当たりにして、鉄道好きの新入生たちも驚いた様子! 無事3人の新入部員を迎え、総勢5人となった新生鉄道研究会、伝統のバトンはこれからもしっかりと受け継がれていきそうです。

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