「原因がはっきり特定されて初めて区切りが訪れる」蒲郡市の土砂崩れから2年 届かぬ遺族の思い
3人の命が奪われた愛知県蒲郡市の土砂崩れから、2026年8月27日で2年となりました。原因の究明が進まない中、遺族の今の思いを取材しました。
【蒲郡・土砂崩れから2年】家族3人を奪われた遺族の消えぬ思い「なぜ亡くなったのか理由を知りたい」
長女・鋤柄尚美さん:
「1年目は、本当に突発的に思い出して泣いてしまうっていう日々だったんですが、今、もう少し穏やかに楽しかったことも思い出せます。でも、なんで家族がいないんだろうとは思ってしまうので。そこは悲しくなっちゃいます」
2024年8月27日午後10時ごろ、蒲郡市竹谷町で土砂崩れが発生。土砂は鋤柄さん一家が暮らす住宅を飲み込みました。
長女・鋤柄尚美さん:
「砂を確認した、天井から落ちてくるものを確認した瞬間に、もうドーンと。次の瞬間は完全に、そこも土砂で埋まっていました」
当時、この家では三女の泰代さんを除く家族5人が暮らしていました。父・定夫さん、母・真知子さん、弟の求さんの3人が土砂崩れによって命を落としました。
三女・北上泰代さん:
「最後に見つかったのが父親だったので、夢の中では父親が最後まで見つからずに終わって目が覚めるっていうことが結構未だに多々あります」
家族を奪った土砂崩れは、なぜこの場所で起きたのか。発生当時、大雨警報は発表されておらず、現場は土砂災害警戒区域の範囲外でした。
しかし、土砂崩れの約6時間前、次女は外出中の父に『山から水が流れてきている』とメッセージを送っていました。
【解明されない発生原因】大量の表流水はどこから?県調査は「原因不明」で終了
また、ドライブレコーダーの映像には、雨が降っていないにもかかわらず、自宅前が広範囲に濡れる様子が映っていました。
県などの調査チームは、大量の表流水が土砂を流動化させたと推定。
一方で、その水がどこから来たのか。調査報告書には「表流水の発生元を特定する客観的なデータや目撃証言を得ることができなかった」と記されています。
大量の表流水が確認された場所の上には、豊川用水の空気弁があります。
しかし、調査では空気弁から漏水した痕跡は確認されず、調査は原因不明のまま終了しました。現地で調査を行い、報告書の作成にも携わった名古屋大学の田中隆文客員教授から話を聞きました。























