愛知県立の中高一貫校が新たに7校開校 「準備時間は倍以上」教員の勤務時間増加も 手探り対応が続く
愛知県立の中高一貫校が新たに5校開校
2026年4月、愛知県立の中高一貫校が新たに7校開校します。そのうちの1つ、西尾高校附属中学校の新しい校舎や体育館が関係者向けに公開されました。
西尾高校の敷地内に設置されたのは、4月開校する県立中高一貫校・西尾高校附属中学校です。約20億円かけて3階建ての校舎と体育館が新たに建設されました。この中学校では、3学年の生徒が混在する「探究ゼミ」が開かれ、学年の垣根を超えた総合的な学習が行われます。また、国際的な教育プログラムが導入され、地域と世界の双方向の視点を学ぶ教育が行われます。
県立中高一貫校は、これからの愛知・日本・世界を切り拓く人材を育てようと愛知県が設置しています。2025年開校した4校に加え、4月からは、西尾高校附属中学校など新たに7校が開校します。
愛知県教育委員会 あいちの学び推進課 中高一貫教育室開校準備グループ 小野智之室長補佐:
「生徒が主体の探究的な学びを徹底的に実施していく。新しい学校なので、生徒と一緒にいろんなことを、学校の文化を作り上げていきたい」
公立中高一貫校の導入の狙い「チェンジ・メーカーの育成」
愛知県教育委員会は公立中高一貫校の導入の狙いを「チェンジ・メーカーの育成」としています。チェンジ・メーカーとはAIの台頭など将来の予測が難しい現代社会の中で、課題に直面した際に自ら考え、解決のために粘り強く取り組む人物と定義しています。
「市のマスコットキャラクターの認知度を上げるための施策」をテーマに、市の職員にインタビューを試みるなど、現在、4校ある県内の公立中高一貫校では、生徒自らに学習の深堀りを促す、いわゆる探究的学習を行っています。
現場の教員による手探りの対応「準備時間は倍以上」勤務時間増加
しかし、授業内容については公立中高一貫校の導入から1年経った今でも、現場の教員による手探りの対応が続いていることがわかりました。従来の公立中学校の場合、教員は教科書に加えて、指導内容や授業の進め方などが記された教員用の指南書を使うほか、先輩教師によるノウハウがあります。しかし、探究的学習は前例が少なく、担当教師自身が授業内容を決めないといけません。
テレビ愛知の取材に対し、「考えた授業で探究的な学習の意図が生徒に伝わっているかわからず不安もある」と答えた教員もいました。さらに学校によっては、1人の教員が探究的な学習の授業をすべて担当しているため、2学年分の授業内容を考える必要があります。教員からは「準備時間は倍以上になっている。それに伴って勤務時間も増えている」という声も聞こえてきました。
これに対し、県の教育委員会は「探究学習を担当する教員の増加や業務量の調整を進め、担当教員の労働時間の削減に努めていく」としています。












