【解説】新「中日ビル」の注目ポイント 名古屋駅エリアを追い越せ 栄周辺で再開発ラッシュ
4月23日にオープンする中日ビルの注目点、さらには再開発が進む栄地区について、名古屋文化をこよなく愛するフリーライター大竹敏之さんに話を聞きました。
新「中日ビル」の注目点「モザイク壁画」
大竹さん:
「モザイク壁画は旧ビルのエントランスの天井にあったものなんですよね。名古屋はモザイクアートの宝庫でその中でも最大級のものだったんです。それをちゃんと残してくれた。しかも市民の声を反映して残してくれたんですよね。名古屋の人とは共に歩んでいくという中日ビルのスタンスも反映されているものだと思います」
大竹さん:
「以前は天井にあったものですから、こんなに間近に見えなかったので(壁画の)質感も感じられて、より魅力が違った形で伝わるようになってますよね」
旧「中日ビル」とは違う開放感がある
―――新「中日ビル」はどのような印象ですか?
大竹さん:
「やっぱり開放感ですよね。栄の街がよく見える場所がすごく多いんです。そういったところから、この地域と一体で名古屋を盛り上げていく中日ビルのスタンスみたいなものがデザインからも表現されていると思いますね」
中日ビル以外にも続く栄の再開発
中日ビル以外にも再開発が進んでいる栄地区。栄広場があった場所にも2026年夏に地上41階のビルが開業する予定です。なぜ今、栄地区の再開発が進んでいるのでしょうか。
大竹さん:
「栄は戦後、同時期に開発された場所だったので再開発のタイミングもちょうど重なるのは必然的ではあるんですけれども、タイミングが重なったことで統一感のある街づくりもできるのではないかと期待されます」
大竹さん:
「やはり栄は名古屋の人が集う場所なので、中日ビルが街とともに発展する方向性を示してくれたと思うのです。他のビルもそういったところを踏まえて一体感のある開発が進むといいですよね」