日本人の死因1位「がん」 医師「健康診断は複合的に」 「がん」の種類と推奨の検査法を一挙公開

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「肺がん」の症状は咳

自覚症状がないため進行してしまう場合が大半

「肺がん」は年間約7万6000人が亡くなっています。肺自体には痛みの神経がないため、がんが転移するまで自覚症状がなく、進行してしまう場合が大半だといいます。

岩田医師:
「症状は『咳』です。気管や気管支にできるがんは、やたら痰(たん)が多い。あとは痰に血が混じる血痰。そういう症状が出る方も多いです」

早期発見するための検査は「CT」です。

岩田医師:
「胸の(レントゲン)写真で見つかる早期の肺がんはほとんどないんですね。肺のCTを撮らないと、早期の肺がんは見つからないんじゃないかな」

便に血液が混ざる「血便」が出た場合は要注意

大腸がん

数あるがんの中でも、怖いのは「大腸がん」。年間で10万人以上の方が亡くなっています。便に血液が混ざる「血便」が出た場合は要注意ですが、ほかにも気を付けなければいけない症状があります。

岩田医師:
「大腸の始まりのほうにがんができたときには、『下痢と便秘を繰り返し起こす』症状がいちばん多いです。大腸の終わりのほう、直腸にできるがんの場合は便秘です。お腹の張り感や便がずっと細いというのも症状の1つです。

早期発見のためには、実際に(内視鏡で)覗くのが良いです。早期のがんは明らかに発見しやすいので、胃カメラ同様、大腸の内視鏡も鎮静剤を使えば非常に楽に検査できます」

健康診断を受けるときのポイント

さまざまながんの検査を複合的に受けるのが大事

健康診断を受けるときの注意点を岩田医師に聞くと、「健康診断は単発ではなく、(さまざまながんの検査を)複合的に受けてもらうのが大事」とのこと。早く見つかれば、完全に治る可能性も高まります。定期的に健康診断を受け、自分の健康状態を把握しておきましょう。

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