大村知事「誰が何を言っとる」と苦言 次期静岡県知事選挙への動き加速 愛知は「リニアに全力で取り組む」

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辞任した川勝平太静岡県知事

静岡県の川勝知事の辞任を受け、次期県知事選挙への動きが加速しています。愛知県にとって気になるリニアへの対応は?

4月12日、静岡市内で会見を開いたのは、次期静岡県知事選挙に出馬を表明している大村慎一さんです。静岡県の副知事もつとめた大村さん。リニア中央新幹線の事業については。

大村慎一さん:
「流域市町の皆さんの意見、関係皆さまの意見をしっかり伺って、その上で力強く、みんなで手を携えて進めていく、これが重要ではないか」

リニア中央新幹線をめぐっては、現職の川勝平太知事が工事に伴う大井川流域の水問題をめぐり静岡工区での着工を認めていませんでした。その川勝知事は、4月10日、静岡県議会の議長に辞職願を提出。4月1日、職業差別とも捉えられかねない発言をしたとして批判が県に殺到していました。ただ、辞任の理由は失言だけではありません。

川勝平太 静岡県知事:
「リニア問題の道筋がわかるようにしないとと思っていたが、最低10年以上かかる。これで1つめどが見えたな」

JR東海が2027年の開業を断念したことで環境対策に道筋がついたと説明しました。

川勝平太 静岡県知事:
「私どもは早期開通に足を引っ張っているというようなことをしたことは1度もない」

川勝知事のこの発言にかみついたのは。

大村秀章 愛知県知事:
「誰が何を言っとるんだ。誰が言う? 静岡工区が結局、6年4、5カ月工事にかかれていない。ボトルネックで、リニア計画が遅れてきているのは事実」

期待するのは次の静岡県知事です。

大村秀章 愛知県知事:
「新たな知事を含めて状況打開に向けて話し合い、静岡工区の早期着工と東京-名古屋間の早期整備に向け引き続き全力で取り組みます」

リニア開業を見据えて再開発進むか

開業は延期となりましたが愛知県ではリニアへの期待は大きいままです。

佐藤優音記者:
「名古屋駅から10分ほどの場所では、マンションの建設工事が進んでいます」

リニア開業を見据えて再開発が進む名古屋駅周辺。名古屋駅から徒歩で約8分の場所に建設されている「プラウドタワー名駅」。入居開始は2026年2月の予定です。

モデルルームを訪れた人からは少しでも早い開業を望む声が聞かれました。

商談に訪れた人:
「すごい期待している。東京と行き来しているので、リニアが開通して40分になるとより便利になる。とにかく早く開通してほしい」

野村不動産 営業課 目黒祥之さん:
「リニアが通るということで複数の再開発があるので、かなり期待を持って検討いただいている状況」

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