子どもに対する“声かけ”と“付きまとい” 愛知県内で急増 デジタル技術で子どもを“守る”

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愛知県警に寄せられた子どもに対する声かけと付きまとい情報の件数は、2022年までは1200件前後で推移していたのが、2023年は1561件と300件以上急増しています。このデータもあり、津島市では今、デジタル技術を活用した子どもたちを見守る取り組みが始まっています。

津島市内に見守りスポット360カ所 通ると保護者のアプリに通知

親:
「おかえり」
子ども:
「ただいま」

津島市の小学校に通う3年生。ランドセルから取り出して見せてくれたのは、小さなお守りでしょうか? このお守りを持って通学路を歩いてみると、タブレットに時刻と場所が表示されました。実はこれ、子どもの見守りサービス「Otta(オッタ)」の端末です。

通学路に面した建物の中をのぞいてみると、見守り端末を検知する機械が。機械が取得した端末の位置情報と時刻を保護者のスマートフォンやタブレットに送る仕組みです。端末を検知する機械は商工会議所の敷地内や薬局の中にも。設置されている場所は現在、津島市内の360カ所に上り、見守りスポットと呼ばれています。見守りスポットの1つの酒販売店は…

酒の販売店:
「私たちは地域でずっと地域で営業しているので、(子どもを)見守りたいなと。(センサー設置の)お話をいただいて、ぜひぜひと置かせていただいた」

さらに…

西尾張シーエーティーヴィ 吉田空良さん:
「アプリをインストールした人が見守り人となって、すれ違った時に位置情報を把握できる。どこに遊びに行っているかや帰ってこなかった時に、最終の位置情報を知ることができるので、(センサーの)数が多いほどいい」

これまでに通った見守りスポットが一覧で表示され、子どもが歩いた道のりがわかります。

西尾張シーエーティーヴィ 吉田空良さん:
「子どもが学校から帰ってこない時に警察に位置情報を提供して、捜査の手助けになることが一番大きい」

実際にアプリを使っている保護者は…

保護者は:
「大体、学校に行ったときは必ず(端末が見守りスポットに)察知されるので、連絡がある」

津島市はこの見守り端末を、市内すべての小学校の1年生から3年生に無償で配布。2024年2月からサービスを開始しました。市の担当者によりますと、配布した子どもの保護者のうち、2月末時点で約4割がサービスを使い始めたということです。

保護者は:
「やっぱり(子どもの連れ去りなどは)一瞬の出来事だと思うので、常に私も一緒にいることはできないと思うので、機械に頼るというかできることがあればすごく助かる」

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