「逆走というか、横向き」トラックと正面衝突 高速の逆走事故、全国で2日に1回発生 交通警察隊に密着

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大破した車

愛知県警察・高速道路交通警察隊(高速隊)の基地内から緊急出動する、越迫未知巡査部長と水野慎也巡査長。伊勢湾岸自動車道の飛島出口付近で、トラックと乗用車が衝突する大規模な事故が発生しました。原因は乗用車の運転手による逆走です。高速道路での事故対応に密着しました。

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ボンネットが吹き飛び、エンジンがむき出しに

車内には高齢ドライバーが取り残されていた

事故現場には大破した1台の乗用車が。ボンネットは吹き飛び、エンジンがむき出しになっています。車内には高齢ドライバーが取り残されているため、救急隊員による救命活動が行われました。

衝突したトラック

高速隊員は事故の相手方となるトラックの状況確認に向かいます。すると、車体の前方が倒れ、つぶれていました。事故の原因究明のため、トラックの運転手に話を聞きます。

高速隊員:「スピードって、どれくらい出ていましたか?」

トラック運転手:「僕は90キロくらい。ブレーキは『あ!』と思ったときには……。ライトで映ったときにはもう遅れていました」

「逆走していた」と語るトラック運転手

高速隊員:「ぶつかるときって、向こうは止まっていましたよね?」

トラック運転手:「はい。逆走というか、横向きでした」

トラックの運転手によると、70代のドライバーが運転する乗用車が高速道路を逆走して衝突したとのことです。

防犯カメラは事故の一部始終を捉えていた

防犯カメラ映像

高速道路に設置された防犯カメラには、事故の一部始終が捉えられていました。画像は事故現場から約8キロメートル離れた、東海インターチェンジ出口付近を映すカメラの映像です。そこには高速出口の坂を上る乗用車が映っていました。逆走したまま、本線に進入しようとしています。

約20分間逆走し、トラックと正面衝突

そして本線を20分ほど逆走し続け、その後トラックと正面衝突。乗用車のドライバーが逆走に気づき、坂の辺りで引き返せていれば悲劇は起きませんでした。

NEXCO中日本によると、高速道路での逆走は全国で2日に1回は起きていて、その多くが65歳以上の高齢者によるものだといいます。

万が一、逆走してしまったときはガードレールの外側など安全な場所に避難し、110番や非常電話で通報してください。また逆走車を発見した場合は、最寄りのサービスエリアなどの非常電話や料金所スタッフに報告しましょう。

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