推しの若手アーティストを支援 学生ベンチャーのスタートアップがアートの共同保有サービスを開始
1口100円から若手アーティストの作品のオーナーになれる共同保有サービスを、名古屋のスタートアップが開発しました。若い才能に光を当てられるのでしょうか。
壁一面にアート作品が並ぶ
名古屋市北区、名鉄瀬戸線・清水駅から尼ケ坂駅までの高架下。約20の飲食店や雑貨店が並ぶ「SAKUMACHI商店街」には、壁一面にアート作品が並びます。ここで開かれていたのは、約180点の作品を展示するアートコンテストです。
作品は店内にも飾られ、ランチタイムに華を添えます。そして作品タイトルの横にあるQRコードをスマートフォンで読み込むと、作者紹介ページに遷移しました。アプリの名前は、「Enushi」(えぬし)です。表示されているアーティストの作品の中から気に入ったものを選んで、1口100円でオーナー権を購入。アート作品を共同保有できるサービスです。
学生ベンチャーのスタートアップがアプリ開発
「Enushi」を開発したのは、学生ベンチャーのスタートアップ「アトカケ」(artkake)。メンバーは全員、現役の学生です。若いアーティストの優れた作品を世に広める仕組みが作れないかと、起業しました。
artkake 夏目 一輝CEO:
「アートを購入する方が少なく、展示してもお金につながらないことが問題だと思っています」
世界のアート市場を見ると、アメリカは3.2兆円、中国が1.3兆円、そしてイギリスは1.4兆円なのに対し日本はわずか0.3兆円。世界全体の3パーセント程度です。
日本には芸術作品を購入して作家を支えるという文化が根付いていないと話す夏目さん。特に、若手の作家さんの作品が買われるっていうことはそこまで多くはないといいます。