大トロもウニも全部165円均一 回らないのに激安な人気寿司店「にぎり鮨 いちごいちえ」【高浜市】
愛知県高浜市にある「にぎり鮨 いちごいちえ」は、職人が目の前で握る絶品寿司が食べられると評判。しかも鮮度抜群のネタで握った寿司を激安で楽しめるため、土日は常に満席となるほどの盛況ぶりです。そんな「にぎり鮨 いちごいちえ」の人気の秘密を調べました。
カウンター寿司なのに165円均一
店内には宮崎県産の本まぐろの大トロをはじめ、10日間熟成してじっくりとうまみを引き出した寒ブリや、旬のホタルイカなどがラインアップ。高級で新鮮なネタに職人の技術が加われば、最上級の寿司に早変わり! 店の看板メニューである大穴子は、60年間継ぎ足した煮汁を使い板長自らが仕込んだ逸品です。
抜群のネタを目の前で職人に握ってもらえる“回らない寿司”となれば、価格も張りそうなものですが、「いちごいちえ」ではほとんどの寿司が税抜き150円(税込み165円)。本まぐろの大トロも、立派な車エビも、ウニもアワビも全部税抜き150円で楽しめてしまいます。
そのため店名も「一五〇」と書いて「いち(一)ご(五) いちえ(〇)」。お客さんとのご縁を大切にしたいという思いから、ほぼ全ての寿司を税抜き150円で提供しています。
ちなみに大トロ・大穴子・ウニといった一部の高級ネタは1貫目に限り税込165円です。2貫目以降は税込330円で提供しているとのこと。それでも十分お値打ち価格です。
じつは「いちごいちえ」を営業しているのは、高浜市で創業60年を超える懐石料理の人気店「鮨懐石みどり」。将来を担う若手寿司職人の育成の場となるよう「にぎり鮨 いちごいちえ」をスタートしたのがきっかけでした。
その後「いちごいちえ」の営業も年数を重ね、いつしか在籍している職人も10年以上のキャリアを積んだ腕利きばかりに! 「修行の場だからお値打ちに」として始めたはずの「いちごいちえ」でしたが、いつの間にか実力派ぞろいのお値打ちな寿司店となりました。
安く提供できるもう1つの理由は、板長の目利き力。水産会社の方々からも一目を置かれるほどの板長が自ら市場に出向き、お値打ちで良いものを仕入れているからこそ、税込165円というお値打ち価格を実現しています。
とはいえ、大トロやウニなどの高級ネタは確実に赤字になっているそうです。