空き家問題解消にも一役 大家が借り手を選ぶ不動産仲介サイト“さかさま不動産”に注目

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中島さんの情熱が決め手に

一方物件の持ち主は、なぜ空き家を貸すことに決めたのでしょうか?

大家 河野 晋さん:
「(さかさま不動産では)僕の条件も満たす借り手を選べる」

その条件とは、思い出が詰まった庭を残すことでした。

河野さん:
「彼(中島さん)の情熱と、庭を保存してくれそうなところが決め手となって貸すこととなった」

調べるとニーズはある

さかさま不動産ではこれまでに20件以上のマッチングを手がけてきました。

さかさま不動産 代表 水谷岳史さん:
「不動産情報を公開したい人はすごく少ない。自分の家が空き家だとばれると防犯上危ないのではないかと、貸したいと思っていない。けれども(活用法は)選びたいニーズは調べていくとある」

「広く情報出しても良い」と思っている人はわずか15%

国土交通省の空き地・空き家に関するアンケートによりますと、所有者の約72%が、「貸してもよい」と思っています。一方で、「不動産仲介業などに広く情報を出してもよい」と思っている人は、わずか15%にとどまっています。

水谷さん:
「大家はただの不動産所有者ではなく、誰かに投資・応援してくれる文化が育てば、(事業を)やりたい人が増えたり、続けたりしやすい環境がつくれるかもしれない」

日本経済新聞社 記者:
「さかさま不動産は、地域の経済を支える起業家の支援と空き家問題という2つの問題を一挙に解決する一石二鳥の取り組みです。現在そのネットワークは全国に広がっているので、今後さらに利便性が上がり、利用者の増加が期待できそうです」

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