深刻さ増す「空き家問題」 解体から跡地活用まで一括提案 愛知・名古屋

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日本中で増え続ける「空き家」が大きな社会問題となっています。

問題解決に向けて行政からも注目を集めるスタートアップ企業が名古屋にありました。

その企業が提供するサービスに迫ります。

全国の空き家数

深刻さを増す日本の空き家問題。総務省によると、国内の空き家の数は、年々増え続けています。さらに民間シンクタンクは、2033年には空き家が1830万戸にまで増加すると予想しています。

空き家問題の解決策の1つに、解体という手段がありますが、そこにはさまざまな課題があります。国土交通省が「空き家所有者」に対して行った調査では、空き家を解体しない理由として「解体費用をかけたくない」、「更地にしても使い道がない」といった声が多く挙がっています。

解体工事の一括見積サービスを提供

クラッソーネ

空き家問題を巡り、注目の企業が愛知県名古屋市にありました。2011年設立のスタートアップ企業「クラッソーネ」です。社長の川口哲平さんは、大手住宅メーカーに6年間勤務。解体業界には業者を比較可能なプラットホームがないことに気づきクラッソーネを立ち上げました。

申し込みフォーム

クラッソーネのサービスは解体工事の一括見積サービスを提供するもの。空き家の解体を望む人は、クラッソーネのWEBページで「解体したい空き家の構造」や、「解体希望時期」などを入力します。

そうすると、クラッソーネに登録されている全国約1700社の解体業者の中から、条件に見合った会社が紹介されるシステムです。複数の見積もりが取れるため、安い解体業者を探すことも可能になりました。

解体業者だけでなく不用品回収業者の紹介も

隣の空き家の写真

滋賀県米原市に住む70代の男性も、クラッソーネの利用者です。自宅のすぐ隣にあったという所有者不明の空き家を、法的手続きを経て手に入れて2023年3月に解体しました。

「隣の空き家の瓦が落ちかけて台風のときなどは、非常に怖いんです」(男性)

更地にした土地は、駐車場として利用する予定です。男性はクラッソーネから解体業者だけでなく、不用品回収業者の紹介も受けたといいます。

「解体前から、いろんなことの見積もりまで、全て紹介していただけたのが一番良かったです」(男性)

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