ボーダーを着たヤバイ鬼が来る奇祭 謎の「白い粉」をかけて健康を願う 豊橋市・鬼祭り

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ボーダーを着た鬼現る

豊橋市のシンボル的な存在として市民から親しまれているのが石巻山。ピラミッドのような見た目や数多く残る不思議な伝承からミステリースポットとしても知られています。

その石巻山の麓にある石巻神社で毎年4月初旬に行われているのが「鬼祭り」。鎌倉時代から800年以上続くという説もある伝統の祭事なのですが、市民たちの間では「トラウマを植え付けられる」恐怖の祭りといわれているそうです。

石巻神社

毎年4月の第1日曜日に開催される「鬼祭り」。祭りの当日になると、老若男女問わず鬼に会いに来た多くの参加者で境内はにぎわいます。ボーダーの服を着た参加者が多いことが少々目立ちますが、一様に楽しそうな笑顔を見せる参加者たちからは「恐怖の祭り」という雰囲気は感じられません。

社殿の奥からボーダーの鬼が登場

かわいらしさも漂う鬼

祭りが始まると社殿の奥から2人の鬼が登場。顔には般若のような迫力満点の面をつけています。1人は赤、もう1人は黒のボーダーの衣装に全身を包んだその姿。「怖い」というよりも少し愛嬌すら感じます。多くの参加者がボーダーの服を着ていたのは、どうやらボーダー姿の鬼の真似をしていたようです。

祭りの参加者には容赦なく白い粉をまく

しかし、鬼が社殿から境内に降りてくると様子は一変。突如鬼が境内を駆け回り、次々と参加者たちに襲いかかります。ターゲットを見つけると一目散に駆け寄り、参加者を押し倒しては顔面に白い粉をねっとりと塗りつけていく鬼たち。取材スタッフも鬼の餌食となり、瞬く間に全身真っ白になってしまいました。

白い粉を鬼にかけてもらうとご利益がある

鬼に白い粉をかけられた男性

実は石巻神社の「鬼祭り」では、参加者に容赦なく白い粉を浴びせまくるのが通例。白い粉には疫病退散のご利益があるといわれています。白い粉を鬼にかけてもらい、その後に鬼からもらえる「たんきり飴」を食べると1年間健康に過ごせるといわれています。

鬼に襲われて泣いてしまう子も多い

鬼も子どもには優しく襲って粉を浴びせるのですが、それでも小さな子どもからみれば怖い鬼。襲われてしまって泣いてしまう子も、少なくないようです。一説によると大正時代には既にボーダー姿になっていたといわれている豊橋・石巻神社の鬼。これからも健康を祈りながら、参加者たちを粉まみれにしていくことでしょう。

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