ノリが不作でピンチ 今後値上がりの可能性も 少雨、赤潮、海水温の上昇が影響
名古屋市中区大須の生鮮食品館サノヤの三輪敏也さんに、卵の価格と不作のノリの現状について話を聞きました。
●卵 M 1パック
店頭価格289円
―――前週と比べて価格変化はありません。高止まりとのことですが、この先の価格はどうなりそうですか。
卵の価格は高止まりで安定はしています。7月ぐらいには雛が卵を産めるぐらいには育っていると聞いていますので、7月には少し価格が下がるのではないかと思います。
●ノリ
―――今、ピンチの食材「ノリ」ですね。価格についてはどのような状況でしょうか。
年々、ノリは減産されていますが、2023年は特に悪条件が重なりさらに減産しています。2022年の生産枚数は63億枚でしたが、2023年は48億枚。全然収穫できなくなってきています。
物が少なくなると価格が高くなるのですが、ノリは店頭販売で10%から17%ぐらい値上がりしています。
―――なぜ獲れなくなってきているのですか。
温暖化が原因です。海水の温度が高くなってしまったのが1番の要因だと思います。また、雨が海に栄養を運ぶのですが、その雨が少なくなって山からの栄養がとれないのも要因の1つです。さらに、最盛期よりもプランクトンが発生してしまいました。海の最盛期にプランクトンが発生して、海の栄養を奪ってしまったんです。そうした悪条件が重なり、価格も上がってしまいました。
一方で、韓国ノリなどもありますが、韓国ノリは日本産のものよりは価格は高くなっていません。
取材協力
【生鮮食品館 サノヤ】
住所:名古屋市中区大須3丁目33-6
電話番号:052-241-0486
営業時間:9:30~21:00
(水曜、土曜 9:00~21:00)