国内初の「子宮移植」を目指す医師 2027年度中の臨床研究を始める 愛知・藤田医科大学
子宮移植は、他の臓器移植と異なり、命を救うことを目的としていません。そのため、提供する人の健康な身体にメスを入れることなど、倫理的な課題が指摘されています。
藤田医科大学は、2026年6月に子宮移植に関するワーキンググループを立ち上げ、臨床研究に向けた課題を議論してきました。そして10月26日、実現に向けた新たな一歩を踏み出しました。
藤田医科大学 教授 木須医師:
「臨床研究の実施計画について、26日付で学内の認定臨床研究審査委員会へ倫理審査の申請を行いました」
【患者3人を公募へ・提供者は親族を想定】十分な情報公開と自己決定求める当事者の声
26日、藤田医科大学は、子宮移植の実施に向け、臨床研究の計画書を学内の審査委員会に申請したと発表しました。
委員会の承認を受け、病院長の許可が得られれば、国内初の子宮移植の臨床研究を始めることができます。
今回の計画では、20代から30代のロキタンスキー症候群の患者3人を公募。子宮の提供者は、母親や姉妹などの親族を想定しています。費用は2000万円から2500万円を見込んでいて、患者側がいくら負担するかについては今後検討するということです。研究開始時期は、「2027年度中を目指す」としています。
藤田医科大学 教授 木須医師:
「17年間やっている分、当時子宮移植を希望された方はもう自ずと年齢的にも厳しくなってくるので、恩恵を受けられる方が減ってしまわないよう、早く実現できるような準備はしていきたいと思います」
生まれつき子宮のないロキタンスキー症候群の当事者らが集うNPO法人によりますと、患者の間からは期待の一方で、身体的・精神的リスクに対する不安の声も上がっており、十分な情報提供を受けた上で自己決定できる環境が求められています。
それに対して木須医師は28日の会見で、これまでにも行ってきた市民公開講座などを続け、今後も周知を図っていきたいと話していました。


















