愛知県警発案の看板で”無自覚”に防犯 自転車盗難の被害が4年連続で増加の愛知 約6割が無施錠

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増え続ける自転車の盗難被害を防ごうと、愛知県警が2026年からある“奇策”を講じています。無自覚に防犯意識を高める、その取り組みとは。

記者:
「地下鉄駅の出入口から目と鼻の先にある駐輪場の看板には、カギをかけた自転車優先と書かれています」

名古屋市の地下鉄・港区役所駅前につくられた「カギかけ自転車優先」の駐輪場。駅の出入口から近い場所に設置されています。カギをかけなくても止めることはできますが、利用者の多くがカギをかけていました。

大学生:
「カギかけなきゃなとは思いますけど、ここに止めるなら」

会社員:
「カギかけなあかんとこなんだろうなと思いましたけどね。盗まれないようにするのがあれなんで、大事ですよね」

この駐輪場が生まれた背景を聞きました。

愛知県警察生活安全総務課 中川元宏地域安全対策室長:
「非常に無施錠の方の被害が多い」

愛知県内では、自転車の盗難被害の認知件数が、4年連続で増加傾向にあります。2026年も9月末現在で、前年を9.2%上回るペースで推移しています。盗まれた自転車のうち、66.8%はカギをかけていない「無施錠」の自転車でした。

愛知県警察生活安全総務課 中川元宏地域安全対策室長:
「自転車は軽い気持ちで犯罪を行っていると考えられるので、無施錠の自転車が狙われていると考えられます」

しかし、「施錠してください」と呼びかけるだけではなかなか効果はあらわれません。そこで愛知県警が取り入れたのが「行動経済学」です。

行動経済学とは、例えば足跡のマークをつけると自然とそこに列ができるなど、罰則などで強制せず、望ましい行動を自然に選びやすくする手法のことです。改めて先ほどの看板を例に、愛知県警の担当者に解説してもらいました。

愛知県警生活安全総務課 稲吉智恵子巡査部長:
「まず初めに、優先という文字が大きく目に入るようにしました。そのあと、カギをかけたということで、カギをかけた自転車の優先駐輪場なんだよってことをアピールしてます。カギをかけない人は、カギをかけることを手間だと思っている人もいて、手間を嫌う人は便利な場所に止めたがる。便利な場所にカギをかけた自転車優先駐輪場をつくることで、そっとカギをかけてもらおうという効果を狙っています」

愛知県警は、2026年からこの看板の設置を始めていて、無施錠の自転車の割合は、設置前と比べて約8.5%から1.5%まで減少しました。

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