「妖怪」でさびれた商店街の売り上げが倍増 香川県小豆島の町おこし 「没入型」の次世代観光とは
人口減少や大型スーパーの出店などで客足が遠のいていた香川県の離島の商店街に再びにぎわいが戻りつつあります。閑散とした街に人を呼ぶその秘策とは。
土庄町「迷路のまち」は南北朝時代、海賊から財産を守るため、あえて複雑に作られた街並みです。その一角に突如、妖怪の絵が描かれた看板やオブジェが設置されています。さらに少し歩いたところにも発見しました。中には、妖怪に食べられた人がいます。
世界の1,000点以上の妖怪を題材にしたアート作品を集めた「妖怪美術館」。館長は小豆島出身の妖怪画家、柳生忠平さんです。
衰退した中心街を救った「分散型」の仕掛け
美術館内にある暗い部屋では寝転んでみると、天井の鬼とご対面。さらに特徴的なのが、しょうゆの倉庫や呉服屋の蔵など、4つの古い建物を活用し展示を分散。迷路のまちを彷徨うように巡る仕掛けにしてあるのです。
大阪府から来た観光客:
「街を回りながら探検しているようで、すごく面白かったです」
実はこの「迷路のまち」、もともと土庄町の中心街。1990年代までは賑わいましたが、近隣への大型スーパーの出店などを機に、人出が減りました。そこで妖怪美術館を仕掛けたのが、佐藤秀司さん。島のオリーブ加工品の販売などを手がける会社の社員です。
妖怪美術館 運営会社 小豆島ヘルシーランド 佐藤秀司さん:
「歴史ある『迷路のまち』という街並みとマッチしております。この妖怪文化を楽しみながら街歩き観光も楽しんでいただけます」
外国人にもわかるよう、4カ国語に対応した音声ガイドを無償で提供しています。そうした客が街を巡る仕掛けにしたことで、商店街の人出は以前の5倍になりました。小豆島名物・そうめんの店でも来客数が増加。
そうめんや木箱 渡邊一雅代表:
「倍近くはちょっと変わる形にはなりますね」
和菓子店でも来客数が増えました。
池本芳栄堂 池本昌祐社長:
「大体1〜2割は増えています」




















