「地味・グロテスク」を売りに!廃館寸前からV字回復を遂げた愛知・竹島水族館の「勝てる土俵」の作り方
全国の町や観光施設が、様々な仕掛けやアイデアでにぎわいを取り戻した成功例を取材するシリーズ企画です。廃館の危機か奇跡の再生を果たした愛知県蒲郡市の竹島水族館の経営戦略に迫ります。
「気持ち悪さ」を売りに!地味な深海魚で人気復活
愛知県蒲郡市。三河湾の観光名所、竹島の近くに小さな水族館があります。竹島水族館です。展示しているのは見た目が地味な深海の生き物ばかり。イルカやきれいな熱帯魚はいません。
壁の解説も手書きです。展示の方法も独特で、館内にはウツボのコーナーがあります。何匹ものウツボが土管の中でウネウネとしている様子は、気持ち悪さが際立ちます。1匹だけだと地味ですが、密集させることで迫力を生み出しており、その「気持ち悪さ」が人気の理由になっています。
竹島水族館 小林龍二館長:
「ウツボはちょっと気持ち悪いので、その気持ち悪さに興味を持ってもらおうと考えたのがこの水槽です。人気の水族館にはないものをわざと作って、ここだけにしかないものを売りにしています」
廃館の危機を救った奇抜なアイデアと「魚歴書」
独特の展示が地元で人気の竹島水族館。しかし一時は、廃館の危機に直面したことも。その危機を救ったのが、地元・三河湾の深海魚たちです。グロテスクな深海の生き物たちとのふれあい体験や、その特徴をユニークに伝える「魚歴書」。
深海生物・ダイオウグソクムシの殻の粉末を使ったせんべいなど、奇抜なアイデアが口コミで広がり、採算ラインを大きく割り込んでいた来館者数は、2012年以降右肩上がりに増え、2024年は47万人を突破しました。
2024年10月には新館も完成。館内で来館者を迎えるのは、幅7メートル、高さ3メートルの大水槽。そこで展示されているのは深海の生き物、タカアシガニです。手書きの解説も健在です。実はこのタカアシガニ、三河湾で獲れたものを地元の漁師から格安で提供してもらいました。
竹島水族館 小林館長:
「開業70年のうち、新館オープンから1年間で初めて年間来場者50万人を突破しました。お客さんはかなり増えています」

















