大型水素ステーションが熱田区にオープン トヨタMIRAI100台分の水素を貯蔵 狙いは「商用車」

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燃料電池バス

名古屋市熱田区内のショッピングモールにオープンしたのは、燃料電池車などに水素を供給する水素ステーションです。敷地面積は約1300平方メートル。トヨタ「MIRAI」100台以上に水素を充てんできる大容量の水素タンクを備えています。

カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを取材しました。

【映像を見る】名古屋市熱田区に大型水素ステーション登場!

トヨタのFCV「MIRAI」100台以上の水素量

水素貯蔵タンク

近隣の水素ステーションを拡張してリニューアルオープンした「熱田水素ステーション」。敷地面積約1300平方メートルに、2基の水素ディスペンサーを備えています。水素ディスペンサーを交互に利用することで、迅速に水素を充てん可能。

また敷地内にはトレーラータイプの水素貯蔵タンク2基を導入しています。輸送トラックから積み下ろしをせずに設置できる大容量タンクです。

豊通エア・リキードハイドロジェンエナジー株式会社 松澤 陽生社長

豊通エア・リキードハイドロジェンエナジー株式会社
松澤 陽生社長:
「水素貯蔵タンク1基で約200キログラムの水素量があります。トヨタの燃料電池自動車『MIRAI』は1回の充てんで3キログラムの水素量が必要となるので、100台以上に相当する水素タンクです」

大型バスの燃料にも活用

国も商用車に重点を置く「水素基本戦略」

同ステーションは豊田通商と日本エア・リキードが出資する豊通エア・リキードハイドロジェンエナジーが運営。FCVの商用車の増加に合わせて整備されました。経済産業省の「水素基本戦略」でも、燃料電池車は商用車に重点を置いています。24時間稼働する商用車が水素を活用すれば、より水素社会実現に近づきます。

(写真右)とよた堤水素ステーション

松澤社長:
「私たちにできるのは地域ごとのサプライチェーン、『小さな水素社会』をいくつもつくっていくこと」

熱田水素ステーションのほかに、「とよた堤水素ステーション」も同時にリニューアルオープン。どちらも水素は中部地区の製造工場から調達し、地域の中で水素をつくり、使う社会を目指します。

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