持ち運べる水素 コンビニで水素が買える時代の到来? 手のひらサイズで40リットル分 脱炭素化に向けて

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水素40リットル

水素社会の実現のための大切な要素が 「造る」「運ぶ」「使う」の3つです。 今回は手のひらサイズの「水素を運ぶ」画期的な技術を紹介します。

手のひらサイズの小さな石のようなもの。これは、水素燃料のもとになる水素とマグネシウムで作った「水素化マグネシウム」です。実は、車の動力源になるんです!

【動画】持ち運べる水素で自動車のミライが変わる!?マグネシウムに水素を閉じ込める技術 クルマとミライ

水と水素化マグネシウムでぶくぶくと泡が!

その水素化マグネシウムを水に入れると、ぶくぶくと泡が発生。この化学反応をボンネットの中で起こせば、車の中で水素を生み出せるのです。

とはいえ、それなら気体の水素をボンベに詰めて走れば良いのでは? と思いますよね。

「ボンベの代わりがマグネシウムになります。軽くて、たくさんの水素を貯蔵できます」(バイオコーク技研 上杉堅一さん)

水素をより小さい体積で運ぶことが可能に

水素をより小さい体積で運ぶ

開発した「バイオコーク技研」によると、マグネシウムに水素を閉じ込めると、同じ量の水素をより小さい体積で運ぶことが可能になるのだとか。

手のひらサイズ

例えば、親指と人差し指で持てるくらいの小さなサイズで40リットルの水素を生み出します。固体にするので、漏れる心配もありません。

「安全に水素化マグネシウムを自分で持って行けますし、コンビニエンスストアでその燃料も調達できるという世の中になるのではないかと考えています」(バイオコーク技研 上杉浩之社長)

水素で車を動かす

車のボンネットに水素化マグネシウムを設置

その水素化マグネシウムを活用したのがこの車。ボンネットの中に、黒い謎の箱をセットして動かします。

水素化マグネシウムが入った4つの筒

箱の中には細かな水素化マグネシウムが入っています。

ボンネットの中

「(写真の指で示している管)ここから水が入り、水素化マグネシウムに適量滴下します。そうすると、水素が発生するので、出てきた水素が(左側の管)このラインを通って燃料電池側につながって発電します」(上杉さん)

マグネシウムに閉じ込めた「マグ水素」

今は水素ステーションで水素を補給することができますが、将来的にはコンビニエンスストアで買って持ち運ぶという時代が来るかもしれません! 水素社会の実現に向けた画期的な技術として注目されています。

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