相次ぐ高齢者の踏み間違いによる事故を防げ VRを使って自動車のサポート機能を体験
アクセルとブレーキを踏み間違えることによる高齢者の車の事故が後を絶ちません。どう対策すれば良いのでしょうか。
高齢者が運転する車のドライブレコーダーの映像。動き出した直後でした。
高齢者:
「あれ?」
一気に加速。実はアクセルとブレーキを踏み間違えていたのです。よく見ると、前方には人がいたことが分かります。その先にも人が…。車は柱に衝突してようやく止まりました。
各地で相次ぐ、高齢者の踏み間違いによる事故。愛知県警によりますと、2023年、愛知県内で発生した「アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故」は160件。このうち骨折などの重傷事故は6件でしたが、6件全てが65歳以上の高齢者が運転していたということです。
踏み間違いによる事故を防ごうと、4月11日、豊田市で高齢者を対象とした運転教室が開かれました。
東記者:
「こちらの運転シミュレーター、VR、いわゆる仮想現実を使って、”自動車のサポート機能“が体験できるということです」
実際に体験してみると…
東記者:
「アクセルは全開で踏みこんでみます」
「ブレーキは一切、踏んでいなかったんですが、衝突の直前でサポート機能が働いて、自動で停止しました」
自動車のサポート機能を体験した高齢者は…
70代女性:
「自分の命を守るのも大事だが、人にぶつけたりすると大変だから、サポート機能がついた車がいいなと思いました」
豊田警察署交通課長代理 林健一警部:
「年を重ねるにつれて運動能力の低下は避けられませんので、事故を防ぐためにも、サポートカーを活用するなどし、交通安全に努めてほしい」