主治医が検査のレポートをよく確認せず患者が死亡 名古屋大学医学部附属病院が謝罪

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名古屋大学医学部附属病院は4月11日、肺がん患者のCT検査のレポートを主治医がよく読まずに診断が遅れたことで患者が死亡したとして、会見を行いました。

名古屋大学医学部附属病院:
「深くお詫びしたい。この度はまことに申し訳ございませんでした」

肺がんで亡くなったのは、名古屋市天白区の80代の男性です。男性は2016年3月、定期通院していた名古屋大学医学部附属病院で、左下腹部の痛みを訴え、CT検査を受けました。

検査を担当した放射線科の医師は、肺に影が見られ「肺がんの除外が必要」などと書かれたレポートを泌尿器科の主治医に提出しましたが、主治医はレポートをよく確認せず、「明らかな異常はない」と説明していました。

男性は3年4カ月後に「肺がん」と診断されましたが、治療が遅れたことで、2022年3月に亡くなりました。

病院側が設置した調査委員会は3月13日、調査報告書を取りまとめ、「主治医の不適切な診療が肺がん根治の機会を失った」と結論づけました。

病院は遺族に対して、3月25日に謝罪と賠償の約束をしました。再発防止については、「職員一丸となって取り組む」としています。

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