干支の置物、どう処分すれば… そんなときは「干支供養」を 感謝とともに4000体以上の置物を割る行事

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干支の置物

新年の幸せを願う縁起の良いものとして玄関やリビングなどに飾られる「干支の置物」。1年間、自分たちの生活をしっかり見守ってもらうという方も多いのではないでしょうか。ただ、1年経てば次の干支の置物へとバトンタッチ。縁起物だけにごみとして捨ててしまうのはためらいます。

そんな方にオススメしたい「干支供養」についてご紹介します。

【動画を見る】4000体以上の干支の置物を割る「干支供養」とは? 瀬戸市

毎年2月11日に行われる瀬戸市の行事

瀬戸市で70年以上続く陶磁器工芸メーカー

「干支供養」とは、瀬戸市で70年以上続く陶磁器工芸メーカー・中外陶園が、毎年2月11日に行う恒例行事です。中外陶園では主に干支の置物や招き猫などを製造。扱いに困った古い干支の置物を丁寧に供養してくれます。

高く積み上がる干支の置物

「土」の字を分解すると「十」「一」に分けられることから、毎年2月11日に開催されるという干支供養。当日は4000体以上の干支の置物が集まり、社員と取引先の有志の手によって駐車場に高く積み上げられます。

大きな槌で次々と干支の置物を割る

住職が大きな槌で割っていく

干支の置物を供養するのは瀬戸市にある宝泉寺の住職。鳴り物の音が響く中、読経が行われ、供養の儀式が厳かに進められます。

読経を終えた住職が手にしたのは大きな槌。すると住職は槌を大きく振りかざし、積み上げられた干支の置物を次々と割っていきます。

手を合わせて儀式を見守る

干支の置物の魂を抜く儀式

これもまた干支の置物を割って魂を抜くという干支供養の大切な儀式。参列した瀬戸市民も、1年間の感謝を込めて手を合わせながら儀式を見守ります。

還土干支

供養が終わった干支の置物は後日粉砕し、一部は再び干支の置物へ生まれ変わるとのこと。干支供養の当日は40体限定で「還土干支」が販売されるそうです。

2025年の干支の置物の引換券もついていて、年末に改めて干支の置物をもらえるという“器の広い”プレゼントも! 焼きものの街らしい“サステナブル”な風習がありました。

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