中国各地の出身者も通う中国料理店「漓江」 生粋の日本人シェフが本場の味を出せる理由【豊明市】

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中国出身者も通う名店の逸品

愛知県豊明市にある「中国家庭料理 漓江」は、地元豊明市民たちはもちろん、中国出身の方も足繁く通うという人気の店です。「中国人が唸る中国料理店」との評判もあるそう。どんな魅力が隠されているのか店を訪ねました。

【動画を見る】中国各地の出身者も通う中国料理店「漓江」

中国各地方の出身者がこぞって足を運ぶ

豚レバーのピリ辛炒め

漓江では定番メニューも本場の味で提供。例えば「豚レバーのピリ辛炒め」は、唐辛子とニンニクをしっかりきかせた刺激的な味わいです。日本人に合わせた味付けではなく、中国南部にある桂林地方の味そのままに再現されています。

ラムチョップの煎り焼き クミンクルミソース

地方ごとに風味が異なる中国料理を一緒に食べられるのも、漓江の魅力の1つ。クミンで香りをつけ黒酢で仕上げた「ラムチョップの煎り焼き クミンクルミソース」は中国東北地方の郷土料理。広東や香港で親しまれている海老ワンタンを使った「海老ワンタン麺」は、あっさりとした鶏ガラスープの味わいがまさに本場広東風です。

中国各地の料理が本場そのままに味わえることから、中国のさまざまな地方出身者が故郷の味を求めて漓江へ足を運びます。

中国各地方の珍しい料理もそろう

本場の味を学ぶため単身中国へ

漓江の店主・安部一彦さんは豊明生まれ豊明育ちの生粋の日本人。

16歳で中国料理人の道を志した安部さんは、東京の名店や横浜中華街で10年間修業。27歳の時には本場の味をさらに追い求めたいと、単身で中国に渡り、北から南まで10都市を巡って大衆的な中国料理を学んできました。

「高級料理ではなく家族でおかずを並べてワイワイ食べるような総菜でやりたかった」と話す安部さん。現在は、桂林出身の奥様・ヨウフンさんと切り盛りする漓江で、中国全土で修行してきた各地方の本場の味をお客さんに振る舞っています。

牛もつの唐辛子山椒煮込み鍋

そんな漓江には、普通のお店では滅多にお目にかかれない珍しい逸品もたくさんあります。

山椒と唐辛子をたっぷりきかせた「牛もつの唐辛子山椒煮込み鍋」は四川省の家庭料理。山椒と唐辛子が織りなすシビ辛の味付けは出身者も納得の本格派です。

豚肉の角煮

一方、広東省出身者が食いついたのは、春節の際にみんなで食べるという「豚肉の角煮」。漓江では「南乳」と呼ばれる豆腐を香辛料と紅麹で発酵させた調味料で味付けされた広東式の「豚肉の角煮」を提供しています。甘辛い味噌のような風味が肉との相性抜群! 広東省出身の方も「家の味」とほっと笑顔を見せます。

奥様・ヨウフンさん

「自分が好きなもの、食べたいものを作っているだけ」と話す安部さんは、自分たちの食事も毎日中国料理。桂林出身の奥様・ヨウフンさんも、ご主人が作る桂林料理に毎日幸せを感じているとうれしそうでした!

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