濃厚スープが沁みる町中華の名店・城北飯店 陳健一さんの愛弟子が手掛ける「ふかひれつゆそば」
「物心つく前から通っている」「何を食べてもおいしい」とお客さんから人気を集めるのが、岡崎市にある「城北飯店」。創業から53年、地元の人たちから愛され続ける町中華の名店です。実は城北飯店の店主は、中華の鉄人として知られる陳健一さんの愛弟子なんです。
現在お店を切り盛りしているのは、2代目の店主である福井崇平さん。先代である福井さんの父親も、陳建一さんの父親である陳建民さんの下で修行をしていたんだそうです。
親子二代にわたって中華の鉄人ファミリーの下で修行。その技と心を受け継いだ城北飯店の看板メニューは師匠の名を冠した「陳麻婆豆腐」。しびれる辛さがたまりません!
フカヒレをリーズナブルに提供
中華の鉄人の教えを受け継いだ「陳麻婆豆腐」に並ぶ城北飯店のもう1つの看板メニューが「ふかひれつゆそば」。土鍋にたっぷりと入ったあんかけの下に、細麺がたっぷり入ったアツアツがたまらない逸品です。
「ふかひれつゆそば」のメインとして使われているのは、宮城・気仙沼産のモウカザメのフカヒレです。仕入れ値で1枚1万2000円もする超高級フカヒレですが、端の部分を使うことでリーズナブルに楽しめます。真ん中の部分はコース料理などのメイン料理に使用します。
鳥白湯スープに力を込めた
味の要は福井さんが「命を賭けている」という鶏白湯スープ。うまみがギュッと詰まった老鶏や鶏の足であるモミジ、さらにラードや香味野菜などをまる2日間かけてじっくりと煮込むことで、具材のすべてがスープのうまみへと昇華します。
一切の手抜き無しに作られたスープは濃厚でクリーミー。それでいてしつこくない福井さん渾身の鶏白湯です。
フカヒレと鶏白湯スープを中華鍋で合わせ、しょうゆやオイスターソースで味付け。水溶き片栗粉を加えれば、極上のふかひれあんかけが仕上がります。細麺入りの土鍋に注げば大人気メニュー「ふかひれつゆそば」の完成です!
常連さんをとりこにする「ふかひれつゆそば」はシメも絶品! 麺を食べ終えた丼の中にご飯を投入して、トロットロの豚の角煮をイン。豚の角煮を土鍋の中でほぐしながら食べれば、三位一体となった極上の味わいが待っています。