家電解体ロボットが大活躍! リサイクル業界で深刻化する人手不足…解消の切り札へ
岡山県岡山市にあるリサイクル企業が、使用済み家電の解体ロボットを大手メーカーと共同開発しました。人手不足解消の切り札となるのか。企業の戦略に密着しました。
年間13万台を解体する冷蔵庫のライン。10人が手作業でドアの内側に付いたパッキンを外し、中にあるプラスチックケースなどを取り外します。その後はベルトコンベアで粉砕機へ。投入されて約30秒後には粉々に砕かれます。粉々になった冷蔵庫は機械の上から下へ。磁石などを使い、鉄やミックスメタル、樹脂といった素材に選別されます。
その後も、風や水で浮き出たゴミだけを除き、冷蔵庫1台から20種類以上の素材を取り出します。選別には独自の機械を導入。選別の回数を増やすことで、業界内でも高いリサイクル率を実現しています。
ただ、リサイクル業界の人手不足は深刻。平林金属でも機械化を進めるなど軽減策を講じてきました。
パナソニックグループと共同開発
さらなる自動化に向けた一歩がロボットです。エアコンの室外機を解体するもので、家電大手・パナソニックグループと共同開発しました。解体の順番は下記の通り。
1. 外装を2面同時に引きはがす
2. 内部の基板を取り外す
3. 銀色のカバーを外す
4. コンプレッサーを取る
5. 側面のカバーを外す