スイッチオフなのに火が…石油ストーブは「余熱」に注意!火を使わない電気ヒーターでも火事の危険性

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12月は暖房器具の事故が多い!

電気ストーブのそばで洗濯物を干す。寒いこの時期についついやってしまいがちかもしれません。でも6分後、タオルから煙が立ち上り、火がつきました。炎は大きくなり、その後周りの衣類にも燃え広がります。これは消費者への注意を促す実験の様子ですが、もし実際の家だったら、大惨事になっているかもしれません。

12月にはこうした事故が最も多いんです。実験を行ったNITE(製品評価技術基盤機構)が、暖房器具が原因で出火した事故の報告件数をまとめています。使用頻度が増える10月以降に増えてきて、12月が最多。NITEの担当者・岡田有毅さんによりますと、2つの理由があるそうです。

1つめの理由は、12月には暖房器具を使い始める人が多いことです。久しぶりに使うので誤った使い方をしてしまったり、溜まったほこりに引火したりして事故が増えるといいます。2つめの理由は12月を含む年末年始は家で過ごす時間が増える分、暖房器具を使う頻度も高いので、事故も増えるということです。

石油ストーブはスイッチオフでも「余熱」注意!

出火を起こした暖房器具ランキング

出火を起こした暖房器具のランキングです。3位が石油ファンヒーター、2位が石油ストーブ。そして1位は火を使わない電気ストーブです。消費者庁はその理由として、「電気ストーブでは火を使わないため、火災は発生しにくいだろうという油断や誤解がある」としています。

熱くなるのは、他の器具と変わらないので、ストーブの近くには絶対に燃えるものを置かないでください。また、自分が目を離すとき、就寝時も含めて必ず電源を消しましょう。

さらに、スイッチがオフにしてある石油ストーブも要注意。給油タンクを満たし、設置しようとしたところ、灯油がこぼれて火がついてしまいました。タンクのふたの締め忘れを想定した実験なのですが、ポイントはスイッチがオフでも火がついてしまう、ということなんです。

実はこのストーブには、使用後の余熱が残っている状態でした。余熱でも灯油がかかったら発火するので、大惨事になりかねません。給油後は必ずフタをしっかりと閉める。念のためストーブから離れたところでタンクを逆さまにして、灯油が漏れないかを確認してください。

急に寒くなり、最近暖房器具を使い始めた人も本当に多いと思いますし、年末年始は家で暖房器具を使う機会も増える時期。

■暖房器具の回りには、洗濯ものを干さない。
■就寝時も含め、使わないときは電源オフ。
■灯油タンクはフタの締め忘れや、漏れがないかチェックする。

こうしたことを心がけ、安全に年末年始を過ごしましょう。

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