荷物が届かなくなる?  物流の2024年問題 解消に向け愛知に物流拠点続々…新技術も

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物流業界における「2024年問題」。2024年4月から長距離トラックのドライバーなど、運送業者の時間外労働に上限が設けられることで、物流が滞るのではないかと懸念される問題です。今、その「2024年問題」の解決にむけて、愛知県でさまざまな試みが始まっています。

物流センターが立ち並ぶ一宮

物流拠点の建設ラッシュ

愛知県一宮市のインター近くですが、道路沿いには、できたばかりの物流センターが立て続けに3つ並んでいます。愛知県で今、物流拠点の建設ラッシュが起きています。一体なぜでしょうか。

12時間の長距離運転

長距離トラックドライバー、笑喜伸児さん。この日の夜に運ぶのは、関西国際空港で荷揚げした沖縄の小菊です。大阪を出発し、届けるのは名古屋と豊明です。

グローバルエアカーゴ 笑喜伸児さん:
「岐阜まで12時間はかかります。眠くなってきたら窓を開けたりラジオを聴いたりします」

拘束時間を抑えないといけない

そんな笑喜さんは今、ある問題に直面しています。2024年4月から、運送業者に対する時間外労働の上限規制が始まるのです。すると長距離の輸送ができなくなるドライバーが増えることから、物流の停滞が懸念されています。2030年度には、輸送能力が34%不足するとの予想も。笑喜さんの会社も頭を抱えていました。

グローバルエアカーゴ 常務取締役 國高寿人さん:
「拘束時間は14.5時間。それを12時間に抑えないといけない」

「名港ハブセンター」を中継地点にして花の輸送を分業

名港ハブセンター

笑喜さんのトラックが到着したのは、名古屋の花き市場にある「名港ハブセンター」です。花はこのあと豊明、岐阜と運ばれるはずなのですが、荷台はカラに。笑喜さんはそのまま関西にとんぼ返りしてしまいました。そこにやってきたのは、別のトラックです。ここから先はこのトラックが積み荷を引き継いで運びます。

「名港ハブセンター」を中継地点にして花の輸送をリレーすることで、ドライバーひとりひとりの輸送時間が短縮できるのです。愛知県は日本の真ん中にあり、物を中継するハブとしてのニーズは今後高まりそうです。

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