eスポーツ「日本だけが取り残されている」eスポーツ専門校の学院長が呂布カルマと対談
日本はオンラインゲームの普及が遅い
学院長:
オンラインゲーム自体は日本が一番遅かったんです。
呂布:
なんでそんなことなっているんですか?
学院長:
日本国内にそういった土壌を作っていきたいというのが我々の目的です。
また、「ゲームをやるとアホになる」と昔はよくいわれました。現在もそうしたマイナスイメージが強いです。「eスポーツを通じてデジタル人材の育成をしていけるのか」「eスポーツのプロスポーツ選手を目指していけるのか」といった不安感に対して、全て解消できるようなプログラムを展開しています。
eスポーツを通じての社会性を身につけてほしい
呂布:
――今後の課題だと感じていることは何かありますか?
学院長:
実際にeスポーツ高等学院自体が今、開校から1年半。名古屋校が半年です。個人で好きなゲームタイトルが違うので、教えられるのか教えられないのか、といった質問をたくさんもらいます。
プロを目指さないことももちろんあるので、我々としては可能な限り数多くのゲームタイトルやさまざまなジャンルのeスポーツから社会性を勉強して、子どもたちに提供してあげたいと思っています。
呂布:
世界大会があるものを目指してやっていることが多いですか?
学院長:
一番注意しなきゃいけないのは、実際にeスポーツの大会に出ている日本人の選手たちがほぼ皆さん、英語でコミュニケーションを取っているんですね。自分たちの夢や目標のため、積極的に英語の授業に参加してもらいたいです。
呂布カルマから学校や生徒にメッセージ
学院長:
呂布カルマさんのように、知名度のある方に学校の取り組みや生徒の夢、環境について知っていただけたのは、非常にうれしいです。
呂布:
初めは親御さんたちが感じる不安と同じようなものがありました。実際に生徒を見て家でゲームをしているよりも、良いんですよね。ここで教えているプロゲーマーの先生たちが結構個性的で、ちゃんとしているじゃないですか。ちゃんとした大人と触れ合うってことは、結構大事だなと思うので、その環境が整っているのは良いですよね。
学院長:
私たちがそもそも不登校の子供たちを受け入れる専門の中央高等学院という学校を展開してきた中で派生したこのeスポーツ高等学院です。ネグレクトやDVなど、さまざまな理由があって家庭環境がなかなか難しくて、子どもたちが学校に行けなくなるなど、理由はたくさんあります。
eスポーツ高等学院でeスポーツに挑戦したいという子どもたちに理解を示している親御さんは、私の立場から見ても本当にすごいと思うんですね。