振り子式で泳ぐ!水流データで水害予測する新技術 西日本豪雨きっかけに生まれたスタートアップの挑戦
電源不要!「振り子の振動」で発電しデータを送信する仕組み
しかしこの装置、データを送るための電力をどうやって作っているのか。この仕組みを発明した、共同創業者の比江島教授によると以下の通りです。
岡山大学 比江島慎二教授:
「水中に吊るした振り子の周りに渦が出るのです。その渦によってまず、この振り子を振動させます」
筒から下に突き出た金属製の棒に水流が当たると、左右交互に渦が生まれます。それに引っ張られ、振り子のように半回転。この動きで発電します。
発電すると、電圧の強さから流速が割り出せます。水位は付属のセンサーで把握し、それに川幅と流速を掛け合わせれば、流量も分かります。
そうしたデータを自己発電した電力を使い、無線通信でクラウドサーバーに送信します。すると、予測が可能だそうです。
ハイドロヴィーナス 上田代表
「例えば山で雨が降った後、下流ではどれくらい後で水が増えるかがを予測できるようになります」
全国50カ所以上で実証実験、2026年秋の量産化を目指す
実際、愛媛県西条市で行った実証実験では、上流から下流にかけての複数箇所に半年間装置を設置したところ、雨が降ってから上流では18時間後、下流では29時間後に増水することが分かりました。これまで全国50カ所以上で実験。参加者は、以下のように話します。
富山県の農業用水路 管理者 森康範さん:
「水害対策という面では、事前にあふれそうだなという時にはすぐ止めちゃうんで、それの判断が早くできます」
2026年秋には装置の量産を始め、1台20万円前後で販売する計画です。
ハイドロヴィーナス 上田代表:
「防災に役立てたいと考えています。ただ、それだけではなく、これまで人が行けなかった場所、山の中とか海の中とか、そういったところに人が行かなくてもデータが取れるとか、そういったところに役立てていけるのではないでしょうか」




















