「暑ーい夏に向けて怖ーい話」 名古屋の怪談カフェに潜入取材 「恐怖杯」と呼ばれる怪談コンテストも開催
名古屋市中村区の「怪談カフェ」から中継です。
1階は駄菓子バー、2階に上がると…「怪談カフェ」の正体
名古屋市中村区のある施設。2階建ての建物の1階には、たくさんの駄菓子や飲み物、カップ麺が並んでいます。料金を払えば、これらをセルフサービスで自由に楽しめる場所です。
しかし、ただの駄菓子店ではありません。飲食をしながら「あること」をする場所なのです。2階へ続く階段を上がった先で体験できます。ヒントは「お清めの塩」。2026年7月6日現在、暑い日が続く中、客に「ひやっ」としてもらうための仕掛けが用意されています。
2階に上がると、そこは薄暗い部屋。ロウソクが灯る中、話し手の前に客が座り、怪談話が行われています。ここは、お店の名前を『ホラーナイト』という「怪談カフェ」です。普段は夜8時から営業していますが、今回は特別に昼間に店を開け、常連客が集まりました。店内は和やかな雰囲気に包まれています。
怪談師・尾張まん福氏が語る「ジンギスカンが怖い理由」
名古屋で夫婦で怪談活動をしている尾張まん福さんが、次のような話を披露しました。
30代半ばのAさんという男性から聞いた話です。Aさんの実家はもともと酪農を営んでおり、東海地方のある山の上のほうで「ふれあい牧場」を経営していました。しかし、Aさんは「ジンギスカンが苦手で、怖い」と言います。
理由を尋ねると、そのふれあい牧場は3軒ほどの酪農家が協力して運営しており、子供のころから手伝いをさせられていたそうです。そのため、どうしても動物が好きになれなかったといいます。
特にひどかったのがAさんのお兄さんで、時には飼っている羊を蹴飛ばしてしまうこともありました。ふれあい牧場の裏には、生き物を取り扱う場所ということもあり、慰霊碑が建てられています。年に数回、そこで慰霊祭が行われますが、その慰霊祭が終わったある日から、お兄さんの様子がおかしくなりました。
ぼーっとしたり、頭をゴンゴンと木にぶつけたりする姿に、両親はノイローゼではないかと心配していました。そんなある夜、夜中にふとAさんが目を覚ますと、お兄さんががばっと起き上がり、天井をぼーっと見つめています。心配になったAさんが「お兄ちゃん、お兄ちゃん大丈夫?」と声をかけると、お兄さんはこちらをくるっと振り向き、「メェー、メェー」と羊の声で鳴き始めました。
その後、今度はお兄さんを正気に戻すためのお祓いなどが行われるようになったそうです。どうやらお兄さんは、慰霊祭に捧げられていた果物などを盗み食いしていたということでした。これが、Aさんが「ジンギスカンが怖い」と語る理由です。
話が終わると、現場はなんとも体温が2、3度下がったような、ゾクゾクとする恐怖感に包まれました。語り手の落ち着いたトーンとは裏腹の恐ろしい内容に、居合わせた人々は一様に引き込まれていました。


















