経済アナリスト・森永康平さんが語る「理想の資産配分」と投資の心構え
投資のバイブル『敗者のゲーム』に学ぶ心構え
森永さんが、自身の投資や人生に大きな影響を与えた本として紹介したのは、チャールズ・エリス著の『敗者のゲーム』です。
森永さんはこれを自身の好きな「格闘技」に例えて説明しました。格闘技では、相手を倒しにいこうとして大振りの勝負(勝者のゲーム)をすると、自分の守りが甘くなり、カウンターを受けて自分が倒されるリスクが高まります。一方で「敗者のゲーム」とは、とにかく自分からミスを犯さないように心がける、客から見ればつまらない試合のことです。
これを投資に置き換えると、一攫千金を狙いレバレッジをかけてFXなどで大勝負をするのではなく、淡々と積み立て投資を続けることになります。 相場の世界には、ほぼ確実に勝てる「稲妻が輝く瞬間」がたまに訪れます。中東で戦争が起きた際に原油の価格が上がるのは誰にでも分かりますが、そのチャンスが来る前に大きなリスクをとって大損(市場から退場)していては、その波に乗ることができません。そのため、地味でもミスを減らして市場に残り続けることが最も大切であると話しました。
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父・森永卓郎さんとのエピソード
番組の後半では、森永康平さんの著書『つみたて投資の教科書』のほか、父親である経済アナリスト・森永卓郎さんの著書『〈非婚〉のすすめ』についても触れられました。
約30年前に執筆されたこの本の中には、人生における3大不良債権として「マイホーム」「妻」「子供」という言葉が書かれています。康平さんは、卓郎さんが亡くなる1ヶ月ほど前の病床で、「自宅でお母さんに介護をしてもらい、息子に仕事の穴埋めをしてもらっておいて、不良債権とは何事だ。謝れ」と伝えたエピソードを明かしました。その時、卓郎さんは素直に「ごめんなさい」と謝っていたそうです。
森永さんは「一人暮らしの方が自由だし身軽だとは思うが、子供がいたから体験できたこともいっぱいある。どちらが良いかは一長一短だ」と振り返りました。そして、自分から大振りの勝負を仕掛けず、何事もミスをなくして一定のスタンスで長く生き残り続けるという「敗者のゲーム」の哲学が、自身の仕事術や夫婦関係を長く続ける秘訣(余計なことは喋らない)にも活きていると語り、番組を締めくくりました。














