オルカンだけで大丈夫?経済アナリスト・森永康平さんが語る「金(ゴールド)投資」の必要性

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金の価格が下がる「暴落シナリオ」はあるのか

金が暴落するシナリオはあり得るのか

一方で、金の価格が大きく下がる可能性はあるのでしょうか。森永さんは「人工的に金を作れるようになること」を挙げます。

実際にダイヤモンドの市場では、人間の手で作られた「人工ダイヤモンド」が登場したことで変化が起きました。本物と人工の区別が素人にはつかないため、「それなら安い人工のものでいい」となり、価格に影響が出ました。もし金でも同じように、本物と同じ成分のものが人工で安く作れるようになれば、金の価値は下がるかもしれません。
ただ、森永さんは「自分が生きている間にそのような技術が出てくるかは分からない」としています。

※視聴はこちら※【金価格高騰の裏側】なぜ中央銀行は金を爆買いするのか?激変する世界経済とドル一強の終焉、為替・エネルギー安全保障の未来【あしたのマネー#35】

現物で持つか、ETFで持つか

金を持つなら現物か?ETFか?

金に投資する場合、「現物」と「ETF」のどちらが良いのでしょうか。森永さん自身はETFで保有していると言います。

現物で持つのは物があるため安全な気もしますが、家に金の延べ棒を置いておくのは空き巣や強盗のリスクがあり、非常に怖いものです。それを防ぐために立派な金庫を買うと、その費用もかかります。一方、ETFであれば家に保管するリスクがなく、市場が開いている時間であればすぐに現金(円)に戻せるメリットがあります。維持管理の手数料は多少かかりますが、ごくわずかです。

これに対して岡田アナは「傷ついてもいいから、普段から身につけられるアクセサリーとして満足感を得て、何かあったときに地金として換金できるのも選択肢としてありだと思った」とコメント。
森永さんも「投資のスタイルは人それぞれでいい。自分が納得して行うことが一番大事」と同意しました。

米ドルの今後と、日本のエネルギー問題

「ドル」の今後は

番組後半では、基軸通貨である「米ドル」の今後について解説しました。

世界中で経済大国が増えており、アメリカ一強のパワーバランスは崩れ始めています。中国やロシア、インド、そして東南アジアの国々やアフリカの国々が力をつけているため、資産運用をドルだけに頼る「ドル一本足打法」は少し怖い面もあります。
しかし、アメリカにとっても「ドルが世界で一番強い通貨であること」は自国の強みです。そのため、ドルの地位を揺るがそうとする国が出てきた場合、アメリカが武力行使や別の手段でそれを守ろうとする可能性は高く、ドルの強さはしばらく続くとみられます。

また、為替(円安・ドル高)を考える上では、ドルだけでなく「日本(円)がどうなるか」を意識する必要があります。 日本は中東からのエネルギー(原油など)に深く依存しています。そのため、中東で紛争が起きてホルムズ海峡が封鎖されるような事態になると、一番大きなダメージを受けるのは日本です。 一方のアメリカは、今や世界最大の産油国です。中東で紛争が起きて原油の価格が上がると、産油国であるアメリカはむしろ儲かることになります。その結果、「アメリカが儲かるからドルが強くなる」という現象が起き、足元での歴史的な円安につながっているのです。

投資で大切なのは「精神を揺さぶられないこと」

多くの人にとっては何も考えず、たんたんと積み立てていくことが重要

森永さんは、「投資の難しいところは、株をやっているから企業の業績だけ見ればいい、為替をやっているから金利の差だけ見ればいい、というシンプルな話ではないところ」と話します。一見関係なさそうなエネルギー戦略などのニュースもすべて繋がっており、それらを連動して考えなければ判断できません。

だからこそ、多くの人にとっては「何も考えずに、淡々と(投資信託などを)積み立てていくこと」が重要だと言います。日々の株価や為替の動きに一喜一憂し、投資のせいで精神を揺さぶられないようにすることが、長く投資を続けるための大切なスタンスです。

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