「詐欺に遭わないためには『クロサギ』を読め」日経マネー編集委員が語る“マンガ投資学習法”
YouTubeで配信中の経済教養番組『あしたのマネー』。テレビ愛知アナウンサーの岡田愛マリーと、SKE48チームKIIリーダーの松本慈子さんが、日経マネー編集委員の大口克人氏を迎え、資産形成や投資のノウハウを学ぶ。
今回は、ニュースの見方や、投資初心者が経済を学ぶための意外なツールについて大口氏が熱弁を振るった。
【投資×マンガ】『クロサギ』『ゴルゴ13』で金融リテラシーを磨け!日経マネー編集委員が教える「騙されない」ための情報収集術【あしたのマネー#4】
投資は「いつ始めても遅くない」渋沢栄一の玄孫のエピソード
番組冒頭、大口氏は自身の投資へのスタンスに影響を与えたエピソードを披露。新一万円札の顔である渋沢栄一の玄孫にあたる、コモンズ投信の渋沢健氏の話だ。
「投資のプロである渋沢健さんですら、本格的に投資を始めたのは40歳になってからだそうです。お子さんが生まれたことがきっかけだったとか。それを読んで『自分もこれからでも遅くない』と背中を押されました」
「きっかけがないと歩き出せないですよね」と、まずは自分事として捉えることの大切さが語られた。
ニュースは「疑って読む」が基本
続いてのテーマは「ニュースの見方」。日々あふれる経済ニュースをどう読み解くべきか。大口氏は人間心理にある「バイアス(偏り)」に注意すべきだと指摘する。
「人間は、自分が信じたい情報ばかりを集めてしまう傾向があります。株価が上がってほしいと思えば、強気なニュースばかり読んでしまう。だからこそ、『そんなことはないだろう』とあえて疑ってみる視点が必要です」
また、発信元の立場を理解することも重要だという。「証券会社なら株を買ってほしい、カード会社ならカードを使ってほしいという前提がある。それは商業活動として当然ですが、情報の受け手としてはそれを割り引いて見る必要があります」と解説した。
経済を学ぶなら「マンガ」を読め!最強の教科書とは
「活字やニュースは堅苦しくて苦手」という若者に向けて、大口氏が最も推奨した学習ツールはなんと「マンガ」だった。
「日本はマンガ大国。大人が読んで経済が学べる作品が山のようにあります」
大口氏が具体的に挙げた作品と、そこから学べるポイントは以下の通りだ。
1. 詐欺の手口を学ぶ『クロサギ』『カモのネギには毒がある』
映画やドラマにもなった『クロサギ』や、現在連載中の『カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義』。 「これらを読んでおけば、まず詐欺には遭わないでしょう。詐欺師がどういう考えで近づいてくるのか、その手口がわかります。最近話題の『闇バイト』や、大学生を狙った『マルチ商法(ネットワークビジネス)』の危険性も、マンガを通して疑似体験することで防衛力が身につきます」
2. 安易な借金をいさめる『ナニワ金融道』『闇金ウシジマくん』
街金や闇金を描いたこれらの作品について、「高利貸しからお金を借りると最後はどうなるのか。安易な借金をいさめる効果があります」と語る。
3. 国際情勢と経済を知る『ゴルゴ13』
50年以上続く劇画の金字塔『ゴルゴ13』も、実は金融・経済の教科書になるという。 「国際政治だけでなく、ビットコインや日本国債をテーマにした回もあるんです。現役の金融記者が驚くほど詳しく描写されており、楽しみながら世界経済の仕組みを学べます」
楽しみながら「金融リテラシー」を高めよう
「マンガは活字より劣るなんてことはありません。まずは手に取りやすいマンガから入って、楽しみながら知識を身につけるのが一番です」と締めくくった大口氏。
岡田アナも「そこまでマンガを深掘りする視点はなかった」と感嘆の声を上げた。
投資や経済へのハードルを感じている人は、まずは書店やアプリで気になった経済マンガを読んでみることから始めてみてはいかがだろうか。

















