「経営責任を明らかにしてもらいたい」データ不正問題で中電・林社長がお詫び行脚 厳しい声相次ぐ
浜岡原子力発電所の再稼働のための審査におけるデータの不正操作の問題で、中部電力の社長が問題の公表後初めて、地元の自治体に謝罪しました。
1月16日、午前8時25分。静岡の御前崎市役所で神妙な面持ちを見せたのは、中部電力の林欣吾社長です。8時半に市長と市議会議員が部屋に入ってくると、何度も、何度も、深々と頭を下げました。
中部電力 林欣吾社長:
「今回のこと、極めて重く受け止め、深くお詫び申し上げます。どうも申し訳ございませんでした」
中部電力の林社長は、浜岡原子力発電所の再稼働のための審査で、データを不正に操作していたことを初めて御前崎市に謝罪しました。
御前崎市 下村勝市長:
「御前崎市民の声としまして、どの程度、現在の安全性に影響を与えているのかということを知りたい。まだ核物質が残っておりますので、現状でどこまでの影響があるのかということを知りたいと思っています」
さらに経営責任を問う厳しい声も上がりました。
御前崎市原子力対策特別委員会 阿南澄男副委員長:
「今回の経営陣における判断というものに対しては、私は非常に不満を持っております。経営責任を明らかにしてもらいたい。具体的には当時の社長さんには陳謝してもらい、責任をとるのが、住民の理解を得る最初の一歩ではないかと思う」
御前崎市原子力対策特別委員会 河原崎恵士委員長:
「原子力部門の人たちが本店にいるのは、どういうことかなと。御前崎市民の体温を感じないところで今回の事象が起きてしまったことが非常に残念」
面会の最後には、市長と議員から安全対策の徹底や雇用の確保、市や住民に対して説明責任を果たすことなどを求める要望書が手渡されました。
面会の後で取材に応じた林社長は次のように話しました。
中部電力 林欣吾社長:
「今やらなくてはならない喫緊の使命は事実の解明、第三者委員会へのパックアップ、原因の究明であるとと同時に、再構築に向けて新しい中部電力にしていくことが喫緊の使命だと思っております」
記者:
「いずれはタイミングを見て辞任する考え方はあるか?」
中部電力 林欣吾社長:
「行為者の責任、そのときのマネジメントの責任、当時の経営責任、その後の経営責任と総合的に第三者委員会の結論を見ながら、(自身の進退を)判断していく」
林社長は御前崎市への謝罪を終えたあと、浜岡原発から10キロ圏内にある牧之原市、掛川市、菊川市を訪問し、それぞれ謝罪しました。今回の問題について、地元住民に話を聞きました。
御前崎市民:
「今回の件は重大なことだと思いますが、これからしっかり対策していただければいいかなと思います」
菊川市民:
「がっかりというかショックですね。住民の気持ちを考えたうえでの行動をしてほしい」
※河原崎恵士委員長の「崎」は「たつさき」











