自民党愛知県連のずさんな資金管理の実態 市民オンブズマンが告発「裏金作る手段になりえて問題」
自民党愛知県連のずさんな資金管理の実態を、東海地方の弁護士らでつくるグループが明かにしました。
名古屋市民オンブズマンが、2018年から5年間の自民党愛知県連と県内の各支部の収支報告書を比較したところ、その5年間に県連には各支部からの収入あわせて1191万5000円と、各支部への支出があわせて7773万4650円あったはずなのに、県連の収支報告書には記載されていませんでした。
このため名古屋市民オンブズマンは、不記載が確認された5年間に県連会長や会計責任者を務めていた藤川政人参議院議員、丹羽秀樹衆議院議員、中野治美県議、横井五六県議の4人を、政治資金規正法違反の疑いで刑事告発しました。5月2日付で名古屋地検特捜部に告発状を郵送したということです。
名古屋市民オンブズマンの新海聡代表は、「金額と期間を考えると事務的なミスとは考えられない。収支報告が正しくされていなければ、裏金を作る手段になりうるので問題だ」と指摘しています。
市民オンブズマンの指摘に対して、自民党愛知県連で会計責任者を務めていた中野県議は「収支報告書は適切に管理しているが、告発の内容を確認できていないため詳細はコメントできない」としています。