自民党・茂木幹事長が愛知で議員と意見交換 裏金問題処分について「説明不足」と議員から不満の声も
派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件を受け、自民党の茂木敏充幹事長は7日、愛知県連の幹部らと会合を開き、党の改革について意見を交わしました。参加した議員からは、処分について「説明不足だ」と党への不満の声も上がりました。
7日の正午過ぎに中区の県連事務所で開かれた会合には、県連の幹部など22人が参加しました。
茂木幹事長は冒頭「立件された議員や、刑事責任は問われなくても処分を受けた議員がいることを党として重く受け止める」と述べ、関係者の迅速な処分やコンプライアンス遵守に向けた法改正などを進める方針を示しました。
会合は1時間ほど行われ、県連の丹羽秀樹会長によりますと地方議員からは「今回の処分は説明不足なところが非常に大きい。党本部としても真相究明をしてほしい」などの意見があったということです。
これに対し、茂木幹事長は「真相究明が難しく、国民の信頼回復には時間がかかる」「抜本的な改革を進めていきたい」などと話したということです。
裏金事件をめぐって愛知県内では、政治資金規正法違反の罪で逮捕・起訴された元3区支部長の池田佳隆議員が党から除名されています。
一方、7区選出の鈴木淳司議員や15区選出の根本幸典議員など県内の安倍派の議員は、不記載額が500万円未満だったことから処分は見送られ、幹事長による「注意」に留まりました。