藤井八冠 叡王戦第3局を落とす 初のタイトル戦連敗でカド番に立たされる
愛知県瀬戸市出身、将棋の藤井聡太八冠が5月2日、叡王戦の第3局に臨んだ舞台は…
安井記者:
「叡王戦第3局の舞台は藤井八冠の地元、愛知です。4月に行われた第2局に破れ、タイトル戦16連勝が途絶えた藤井七冠ですが、2日の対局に勝って連覇に王手をかけるのでしょうか」
タイトル4連覇を目指す藤井聡太八冠に伊藤匠七段が挑む、叡王戦5番勝負。これまでの対戦成績は互いに1勝1敗で、2日の対局に勝った方がタイトル獲得に王手を掛けます。
「よろしくお願いします」
対局は午前9時、藤井八冠の先手で始まりました。
タイトル戦で話題となるのが、地元の食材などを使った勝負メシ。今回の会場となった名古屋市中区・栄の東急ホテルでは、和・洋・中合わせて8種類のメニューを用意しました。
両者が選んだのが…藤井八冠が名古屋コーチン入りスパイシー焼きカレー、伊藤七段は天むす稲庭うどんセットです。藤井八冠が今回選んだ焼きカレーには、料理長のこだわりが…
前島浩行料理長:
「1回目のときに名古屋コーチンスパイシーカレーを頼んでいただきまして、同じメニューというよりはイメージの変わったものがいいかなということで、焼きカレーというネーミングに変えて、グラタン仕立てにしたようなスパイシーカレーをご用意しました」
また、名古屋市内では午後2時から大盤解説が行われていて、約300人の将棋ファンが詰めかけました。
来場者:
「愛知に来てくれて、対局もしてくれるので、楽しみにしている」
来場者:
「(藤井八冠に)ぜひとも勝ってほしい。今回負けると八冠が危うくなるかな、という気がしないでもないので」
対局は早いペースで進み、藤井八冠が先に持ち時間を使い切り、最後まで的確な攻めに出た伊藤七段が146手で勝利を収めました。
伊藤七段は叡王のタイトルに王手をかけ、4連覇を目指す藤井八冠は2敗目を喫し、八冠の維持に後がなくなりました。藤井八冠がタイトル戦で相手に白星を先行され、1敗もできない状況に追い込まれるのは初めてです。