空きビンを割ってストレス発散 名古屋で話題の新感覚スポット「ぱりんぱりんハウス」 訪れる客に密着

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新年度が始まって1カ月、ストレスがたまりまくっている人たちがいました。名古屋市北区にある「ぱりんぱりんハウス」は、空きビンを破壊し放題の一風変わった店。訪れる人はどんなストレスを抱えているのか、定点観測しました。

「転職先で悶々とした」

体験メニュー

最初にやってきたのは1組の夫婦。メニューの中から「ビン投げ12本」と「ビン叩き割り15本」を選びました。ビン割り体験の利用者は手袋・専用の上着・ヘルメットを装着。部屋は完全個室の防音室なので、周囲を気にすることなく体験できます。

鉄の棒でビンを破壊

夫:「投げるよ! 投げるよ!」

妻:「おもしろすぎる!」

その後、部屋を移動してビン15本を叩き割ります。

夫:「行きます! ヤバいこれ! めっちゃくちゃ気持ちいい! いってまえ~!」

ストレスが溜まっていたワケを聞きました。

夫:「4月から転職して(同僚に意見を)言いますが、なかなか伝わらなくて。その葛藤に対して自分自身、うまくいかないというところがありました。とてもスッキリしました」

「新しい先生が厳しくて…」

中学2年生の2人組が体験

次に店を訪れたのは、中学2年生の2人組。鉄の棒をフルスイングし、次々とビンを破壊していきます。ストレス発散をしに来た理由を聞くと、「中学1年のときには緩い先生だったけれど、2年になって先生が厳しくなった」といいます。

今後は「数学や理科の成績上げたり、部活を頑張りたい」と気持ちを新たにしました。

「なんてくそなんだー!」と叫ぶ男性

続いて現れたのは3人の男性です。「いちいち、細けぇんだよ!」「なんてくそなんだー!」「だーー!!」と思い思いの言葉を叫びながら、壁に向かってビンを投げます。なかには歯止めがきかなくなり、破壊しながら歌って踊る男性も。

室内で踊る様子

体験終了後に話を聞きました。

男性:「最近彼女にフラれました。なんか冷めちゃったみたいで…。その悔しさから思いっきりビンを打ちました」

「上司にメールを返信しなかったら…」

ビンを割って仕事のストレスを発散

最後は20代の女性2人組の様子。空きビンの「投げ割り」から始まり、とんかちを豪快にスイングして叩き割ります。30分で90本近くのビンを破壊しました。

女性A:「会社の飲み会の誘いについて、3日ほど土日を挟んだので返信していなくて、ある日(職場に)行ったら『メール返信しろよ!死ね!』って言われました」

女性B:「パワハラやんな」

「ぱりんぱりんハウス」を訪れた客はそれぞれ、すっきりした表情で店を後にしました。

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