じつは地下鉄・名古屋駅のホームは短かった! 試運転回送列車にカメラを設置 担当者が解説【高畑~伏見】
そんな名古屋駅のホームを抜けた途端、急カーブに突入。
稲垣さん:
「地下鉄建設の初期段階では、当時の国鉄(現在のJR)で使われていなかったホームを利用して、名古屋鉄道と相互乗り入れをする予定でした。ところが、さまざまな事情によりそのホームが使えなくなってしまったんです。結果、名古屋駅前広場の地下に名古屋駅を建設することになり、現在の急カーブが出来上がりました」
■堀川の真下の地下鉄工事は至難の技
地下鉄東山線は名古屋市の中心部を南北に流れる「堀川」の真下を通ります。堀川の真下の工事は、非常に困難を極めたといいます。
稲垣さん:
「当時の堀川は船やいかだの運航が非常に多かったので、すべて川をせき止めて工事することはできませんでした」