じつは地下鉄・名古屋駅のホームは短かった! 試運転回送列車にカメラを設置 担当者が解説【高畑~伏見】

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建設の初期段階では名古屋鉄道と相互乗り入れをする予定だった

そんな名古屋駅のホームを抜けた途端、急カーブに突入。

稲垣さん:
「地下鉄建設の初期段階では、当時の国鉄(現在のJR)で使われていなかったホームを利用して、名古屋鉄道と相互乗り入れをする予定でした。ところが、さまざまな事情によりそのホームが使えなくなってしまったんです。結果、名古屋駅前広場の地下に名古屋駅を建設することになり、現在の急カーブが出来上がりました」

【鉄道の運転席映像】名古屋市営地下鉄・高畑駅~伏見駅

■堀川の真下の地下鉄工事は至難の技

非常に困難だった堀川の真下の工事

地下鉄東山線は名古屋市の中心部を南北に流れる「堀川」の真下を通ります。堀川の真下の工事は、非常に困難を極めたといいます。

稲垣さん:
「当時の堀川は船やいかだの運航が非常に多かったので、すべて川をせき止めて工事することはできませんでした」

川を半分ずつせき止める工法に

「そこでトンネルとなる構造物を地上で組み立てたあとに川の半分をせき止め、その構造物を順番に沈下させていく工法をとりました。当時は非常に難しい工事だったそうです」

名古屋で初めて地下鉄が開通したのは1957年、名古屋駅~栄駅の区間です。市営交通は1922年8月に路面電車事業を始めて以来、100年以上も経ちます。歴史的背景も知りながら東山線に乗車すれば、今まで以上に移動時間を楽しめるかもしれません。

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