農業の人手不足 農家と働き手をつなぐマッチングアプリが人気 登録した人の数、4年で4倍に

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日本の農業で人手不足が指摘されています。そんななかで、無料で始めることができる対策に注目が集まっています。農家と働き手をつなぐ「マッチングアプリ」です。

豊橋市にある森農園。今はキャベツの収穫の真っ最中です。

森農園の従業員:
「いらない葉っぱを下へ落とします」

ナイフを使い、1つ1つ丁寧に収穫していきます。この日作業に出ていたのは合わせて7人。収穫や運搬など、担当が分かれています。

キャベツが入った段ボール箱を運ぶのは、アルバイトの山野大地さん。1日限定の作業に応募しました。

アルバイト 山野大地さん:
「結構重たいです」

森農園と山野さんを繋げたのはこちら。農作業に特化したバイトアプリ、その名も「農How」。働きたい場所、日程を設定すると、条件にあった農場が表示される仕組みです。

アルバイト 山野大地さん:
「単発で(アルバイトが)できるのが自分の中で大きい。空いている時間で仕事ができる」

森農園の従業員:
「よく頑張ってくれている。助かる」

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アプリ「農How」登録者数 4年で働き手は約4倍、農家は約5倍に

森農園では植え付けや収穫など、作業量が増える時期の人手不足対策として、このアプリでのアルバイト募集を始めました。事業者登録は無料。初期投資やメンテナンスの必要はありません。

森農園 森嘉隆代表:
「(人手が必要なのは)収穫作業がメイン。(他の時期は)自分の家族でできる仕事が多い」

開発した企業の石川浩之社長です。

アグリトリオ 石川浩之社長:
「繁忙期である植え付ける時期と収穫する時期が農家が一番(人手を)求めている時間帯になる。スキマバイトとマッチングできる」

アプリでは、収穫したい野菜の種類や仕事の内容を選ぶ項目もあり、興味のある分野に応募することができます。

アグリトリオ 石川社長:
「主婦層や副業の人たち。あとは学生や退職したシニア層の人がよく利用している」

一時的に人手不足を解消するだけでなく、新たな農業人材の掘り起こしも狙いの1つだといいます。登録している働き手の数は2020年から2023年で4倍に。さらにサービスを利用する農家の数も、2024年3月時点で930軒を超えました。

アグリトリオ 石川社長:
「登録者や利用する人は増えている。今後もその傾向はある」

「農How」は現在、愛知県のほか、静岡県や新潟県など、全国10県で利用されています。アグリトリオは、2024年度中には25県まで広げていきたいとしています。

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