本の付録は燻製!? 食品付きPR本で地域の魅力を発信 絹姫サーモンの生産現場も活性化
愛知県設楽町の特産品、絹姫サーモン。人手不足などで生産の現場は厳しさを増しています。そんな中で注目を集めているのが、1冊の本です。驚きの仕掛けで地域の魅力を発信する企業に密着しました。
絹姫サーモンの養殖場で作業をしていたのは、加納拓也さんです。水揚げから選別、袋詰めまで、ほとんど1人で行っています。
――1人で行っているのは、生産者が不足しているからですか。
愛知県淡水養殖漁業協同組合 加納拓也さん:
「そうですね。仕事がなかなか厳しいです。活魚を運ぶ車に500キロ積むのに、全部手で積むので、相当力がいります」
内陸のいけすなどで魚の養殖を行う団体や個人の数は年々減少しています。絹姫サーモンの開発に携わった米花晃雄さんは、大きな懸念を抱いていました。
米花晃雄さん:
「高齢者問題、後継者不足ですね。高齢者になって後継者がいません。生産量が減ります。このままでは地元の特産品が廃れてしまいます」
米花さん、絹姫サーモンの魅力を広め、生産現場を活性化する必要性を感じていました。