バスの自動運転の実証実験、愛・地球博記念公園で走行 大村知事「完成度が高い」 障害物も難なく回避
愛知県長久手市の愛・地球博記念公園を走るバス。運転手の姿はありますが、ハンドルから手を放しています。愛知県による実証実験の一環で、運転手や遠隔での操作なしにバスが園内を自動で走行します。カーブの多い道もスムーズ。しかし、この日はただ山道を走るだけではありません。
山内記者:
「前方の道路脇に木の枝が落ちてますね。このままのルートだと擦ってしまいそうです」
自動運転のルート上に障害物、一体どうするのでしょうか。
山内記者:
「運転手はハンドルを放したままですが、ハンドルが動きました! 右に少しずつ膨らんで回避しています」
バスは対向車線にはみ出すことなく枝を回避! さらには路肩に停車車両がある場合でも、安全な距離を保ちつつ、自動で回避することができました。試乗した大村知事も自動回避技術に感動です。
大村知事:
「非常に完成度が高い」
自動回避の秘密は、車体のいたるところに付けられたセンサーとカメラ。
アイサンテクノロジー山崎祐嗣部長:
「バスの下側にセンサーが飛んでいて、路面の状態が細かく見えます。場合によっては雑草や草木に反応してしまうメリットもありますが、学習をして実用化に向けた課題としてシステムに反映させます」
愛・地球博記念公園のように起伏が激しく、電波の届きにくい場所で自動回避の実証実験を行うのは県内で初めてです。県は今後、園内で運行する車両の自動運転化を目指すとともに、成功モデルを県内に広めることで運転手不足などの課題解消も目指したい考えです。